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2023年9月10日 (日)

平気で嘘をつく

 昨晩放送された、2011年頃から2022年2月のウクライナ侵攻までのプーチンと欧米とのやりとりを三回に分けてドキュメントにしたイギリスの番組を観た。そのときどきのアメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどの首脳や外交官が、プーチンと交渉し、その野望をどのように抑え込むか腐心したが、その結果がどうなっているのか、いまわれわれは目の当たりにしている。

 

 インタビューに応じた彼らの多くが口にするのは、プーチンの野望とはなにか、そしてプーチンは平然と嘘をつくということであった。プーチンの野望とは、ソビエト大帝国の復活ということで、そのためにはウクライナは何よりロシアの版図に組み込まなければならないということである。そもそもウクライナはロシアそのものであり、それを喪失したのは欧米の謀略によるものに他ならないと本気で考えているということだ。そしてそのことはたぶん多くのロシア人にとっては共感できるものなのだろう。 

 

 嘘をつき続けてきたのはアメリカや西ヨーロッパであり、それに対抗するにはいくらでも嘘をついても当たり前ではないか、とプーチンは考えているかのようだ。ある意味でそれを否定できない事実はたしかにある。国際政治というのはそのようなものなのだということを思い知らされる。一部の日本の野党の極楽とんぼのおつむではこのような冷酷なリアリズムは理解不能だろう。彼らに最も見てほしいこのような番組をそもそもそう言う脳天気な連中は見ないのだろう。

 

 ではどうしたらいいのか、などとすぐ問う人が多い。マスコミなどはたいていそう問う。問う前に現実をもっとよく見つめて、少しでも自分の頭で考えてみろ、といいたいところだ。そんな簡単な答えがあるなら、とっくに世界の偉い人がそうしている。

 

 どこでどう間違えたのか、そのことについてはいくつか感じるものはあった。しかしそれは後知恵でしかない。そういうものの積み重ねが歴史になっていくのであって、行き着くその先には取り返しのつかない深淵が口を開けているような恐ろしさを感じた。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

まずいちばん最初に考えなければいけないのは、英国はロシアに対してどう考えているかということです。いまウクライナ戦争でロシア非難の急先鋒なのは、ウクライナを別にすればアメリカとイギリスです(日本もそうとうひどいけと、兵器の供与は法律で禁止されている)。
そういうイギリスの作った番組を間に受けるのはたいへん危険ですよ。
自分の頭で考えてみて下さい。プーチンがウクライナ戦争以前に、ソビエト帝国の復活を夢見たことがありましたか。もとのソ連の衛星国を含めて、周辺国に侵略したことがありますか。
プーチンになってから、ロシア国民はヨーロッパの国々や日本なみに幸せになっています。他人の意見を丸呑みするまえに、どうか自分で調べて、勉強してみて下さい。

まずいちばん最初に考えなければいけないのは、英国はロシアに対してどう考えているかということです。いまウクライナ戦争でロシア非難の急先鋒なのは、ウクライナを別にすればアメリカとイギリスです(日本もそうとうひどいけと、兵器の供与は法律で禁止されている)。
そういうイギリスの作った番組を間に受けるのはたいへん危険ですよ。
自分の頭で考えてみて下さい。プーチンがウクライナ戦争以前に、ソビエト帝国の復活を夢見たことがありましたか。もとのソ連の衛星国を含めて、周辺国に侵略したことがありますか。
プーチンになってから、ロシア国民はヨーロッパの国々や日本なみに幸せになっています。他人の意見を丸呑みするまえに、どうか自分で調べて、勉強してみて下さい。

酔いどれ李白様
ご叱正、謹んでうかがいました。
番組のなかでも、ロシア側から見れば、イギリスやアメリカが平気で嘘を言っていることになるという点も指摘していました。
この番組をご覧になっていないのでしょうね。
番組ではロシア側にもインタビューを繰り返していて、両面の見方を伝えていました。
イギリスの放送局の制作するものを鵜呑みにしているという非難は手厳しいですね。
ところでロシア国民がプーチンのおかげで幸せになっているということですが、もし不幸せになったら、それは欧米やそれに加担している日本のせいだということなのでしょうね。
たしかにそのような方向に欧米が企図しているのは確かですが、そのときにロシア国民が誰を憾むのか、歴史が明らかにするでしょう。

いってる主旨がよくわかりません。
プーチン以前のロシアはオリガルヒという新興成金に食い物にされる国でした。さらにそれ以前はソ連という抑圧的な政治の国でした。いずれもロシア人のせいで、日本や欧米は関係ありません。プーチンが大統領になってからは、ロシア人は日本人と同じように幸せになったということです。

酔いどれ李白様
エネルギー資源で国が潤ったということで、プーチンがその分配で国民を豊かにしたことはおっしゃるとおりでしょう。
しかし、そのエネルギー資源にも限度があり、今のままではその豊かさが持続できるかどうか、と言うことを申し上げたつもりです。
世界の分断に寄与することでじり貧になるのではないか、ということです。

英国のテレビ番組がそんなことまで言ってましたか。
わたしが言いたいのは、プーチンがどんな大統領なのか、ウクライナがどんな国なのか、そういうことをもっと勉強してほしいということです。
世界の分断に寄与しているのはバイデン大統領ではないのですか。余計なお世話をしてウクライナをあおり、西側を巻きこんで戦争を始めたのは。
プーチンはエネルギー資源を国民に分配したとあなたは言いました。それがなにか問題のあることでしょうか。
アメリカはすでに国内のシェールガスまで吸い出しており、エネルギーが枯渇するのはロシアより早いでしょう。しかもアメリカは産油国からも(盟友であるはずのサウジからも)見放されています。じり貧になるのはどっちでしょう。
どうかアメリカという格差社会大国についても、もっと知って下さい。

酔いどれ李白様
勉強不足で相済みません。
いただいたコメントにはお返しをするよう心掛けていますが、いささかくたびれたのでこれまでにいたします。
以後返事は書きませんので悪しからず。

おはようございます
私のロシア人の友達(40代ですからまさにエリツィンからプーチンへ大統領が変わった時を知っている世代ですが)が「あまり認めたくないけど彼(プーチン大統領)がロシアを完全でないにしてもかなりの面で改善した。だから彼は有能だろう」と申していましたが、確かに経済と外交の面ではある程度の実績を挙げたのは認めるべきでしょう。
今回のウクライナの件では、私としては「彼(プーチン大統領)はやってはいけない状態で、やってはいけない時期にウクライナに戦争を仕掛けた」と思っています。まず2014年のクリミヤ半島占領でただでさえ悪くなっていた欧米の感情を今回の戦争でさらに逆なでしましたし(あの”狡猾な”アメリカにロシアだたきの絶好の機会を与えたのは致命的でした)戦争準備もろくにしていない状態で戦争を仕掛けたと思います。
結局彼は外があまり見えていなかったのでしょう。
なまじかなり有能な大統領だと思っていましたので私としては残念な動きです。
では、
shiznei拝

shinzei様
成功体験が却って判断を誤らせる、というのはしばしばあることです。
状勢判断をするための情報も偏っていたという報道もありました。
引くに引けなくなってしまったところにいるようですから、プーチンの判断で情勢を変えるということはむずかしそうです。
同時に彼の老化による柔軟思考力の低下も心配です。
ちなみに、表題の「平気で嘘をつく」というプーチン評は、私の言葉ではなく、2011年から2022年までに彼と交渉した欧米政治家達の異口同音の言葉で、ドキュメントの副題にもなっていました。
そういう彼らも嘘をつきますが、プーチンほど「平気で」嘘はついていないということのようでした。

shizneiさんの意見に反論しましょう。
やってはいけないときに、やってはいけない状態で侵攻したとはどういうことですか。プーチンが侵攻したのはウクライナのNATO加盟が本格的になるかもしれないときで、これ以上だまって見ているわけにはいかない時期でした。ウクライナがNATOに加盟したらロシアにとってひじょうに危険な国になるので、やってはいけない状態ではなく、やらなければいけないときだったのです。

確かにプーチンはアメリカがこれほど積極的にウクライナの味方をするとは思っていなかった。だから戦争の開始直後はロシア軍はかなり痛い目に遭いました。しかしその後の戦況はどうですか。あなたはいまだにロシアが劣勢にあると思っているようですが、欧米の支援がなければなにもできないウクライナと、枯渇するといわれながらミサイルを撃ちまくっているロシアと、どっちが優勢なのでしょう。
OKCHANにもいいます。欧米政治家のせいにしないで、あなたの頭で答えてください。プーチンがどんな嘘をつきましたか。頭の老化を心配しなければいけないのはバイデンさんとほうなのに、どうしてそっちの心配はしないのですか。

酔いどれ李白様
プーチンの老化の心配をしたら、それよりバイデンの老化を心配しろと言いますが、バイデンの老化は言動を見ればわかりますからもちろん大いに心配しています。
書かないことは否定していること、ないことにしていると決めつけるのはいいかげんにしてほしいです。
たとえば「プーチンがロシア国民にエネルギー資源のもたらす富を分配した」と書きましたが、それに問題があるとどこに書いてありますか。
それはロシア国民にとって恩恵であったことを認め、その結果として国民の高い支持を得ているのであろうけれど、しかし、と言う意味で書いてあるのに、「問題がある」とはどういうことか、と非難しています。
不勉強で考えが至らないのは自分で承知していますが、見聞きしたことをまとめた上で考えているつもりであり、それがあさはかだ、と言うのならもうあさはかなものを読んだりしないで下さい。
不勉強だ、と言うのはお前は馬鹿だ、と言う意味でしょうか。
もしそうなら、馬鹿に「馬鹿」と言い続けるのも時間の無駄ですよ、馬鹿だから。

わたしはプーチンを、苦労してロシアをグローバル大国にした大統領ということで尊敬しています。そのためおかしな記事を見つけるたびに、その誤解をときたくて、あちこちのブログにコメントをつけているのですが、あなたには申し訳ないけど、こういうやりとりをすることで、それを読むひとりでも多くの人に正しい認識を持ってほしいのですよ。
あなたがもう返事は書かないといったので、わたしももう迷惑かなと考え、これっきりにするつもりでした。ところがshizneiという人がコメントをつけたら、またあなたは返事を書いてます。内容かやはり納得できないものでしたから、ついこちらもまたコメントをつけてしまったのですが、だいぶ冷静さを書いているようなので、今度こそこれっきりにしましょう。
まだなにかいいたいことがあったら、わたしはココログに「春風駘蕩舎」というブログを書いているので、そっちにコメントをつけるよう、shizneiという人にも伝えて下さい。

酔いどれ李白様
ご主旨了解しました。
酔いどれ李白様がどういう考えであっても、もちろん私はそれを否定するつもりはありません。
人それぞれですから。
ただ、自分の考えとちがうものは間違いだから、それを正そう、というように受け取れるのがいささか不快に感じたということです。
なるほどそういう見方もあるのか、と思いにくくなります。

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