家賃が高い
来週糖尿病の定期検診なので、昨日から休酒、減量モードに入った。いつもなら一週間以上前からそのモードに入るのだが、体重が思ったより低位安定しているので、これくらいで良いだろうと判断した。検診のために飲酒を止めたり食事を少なめにするなど意味がないように思えるが、数字をごまかすためというよりも、定期的にすこし節制するということを習慣にしてきたところがある。
それに血糖値のヘモグロビンA1cという数値は、一か月前からの身体の血糖の履歴を測るものだというから、一週間やそこらではごまかしのきくものではない。その間に深酒すると必ず数値に表れる。飲酒を止めても酒がほしくてたまらない、ということがないかどうか確認するのも必要だ。独り暮らしで自己節制している身としては、酒に体や心が依存していないか、常に注意しないといけない。
どうも岸田首相の人気が凋落の一途のようである。このブログでもたびたび書いてきたが、私はこの人の語り口が好きになれない。原稿を読むときはよどみがないのだが、いざ自分の言葉で語り出すとなると、変な区切りで間が入り、聴いていてイライラしてしまう。そしてその内容に、なるほど、と思うことがあまりない。間違えないように、言葉尻を取られないように、という思いばかりが感じとられてしまう。「丁寧な説明」というキャッチフレーズがかえって逆効果になっている。説明を聞かされた気になれないのである。だから納得できない。それが私だけではなく、国民の多くにも感じられているのかも知れない。
国会質問で、自民党の世耕氏にまで、「首相の言葉は軽い」と批判されたのは理由のないことではない。岸田首相は自分に対する評価をことさら気にするタイプなのかも知れない。だから自分の言ったこと、しようとしたことに批判が出ると前言をたちまち翻したりする。だから「言葉が軽い」と言われるのだ。それが信念がないと見られるのはとうぜんだろう。阿倍氏の葬儀のときのことを思い出しても、決断が拙速だったり無用に逡巡したりと腰が定まっていないようにみえた。
G7会議でも、一生懸命やっていたことは認めるにしても、役者が一枚格下に見えてしまって残念だった気がする。相撲界では実力、能力以上の番付につくことを「家賃が高い」というが、これまでの様子を見てきた国民にとって、岸田首相は首相という役割につくには「家賃が高い」とみられているのだろう。
特に取り立てて悪いことをしているわけでも大失敗をしているわけでもないのに支持率が低下するというのはそういうことかな、と思う。では誰か代わりがいるのか、というと誰も見当たらないのが平和ボケ日本の不幸ということか。若手はどうしたのだろう。今こそチャンスと思わないのだろうか。ところで自分もその平和ボケ日本人のひとりとして、こんなことを書くのも年寄りの繰り言みたいで恥ずかしい(繰り言だけど)。そういうと、ではお前はどうしたらいいというのだ、という輩が必ずいる。そんなこと知らないよというしかない。なにしろ私も平和ボケしているのだから。もちろんなにも考えていないわけではないけれど、そういう輩は人に訊いて言葉尻を捉えようとするのが見え見えだから触らぬ神にたたりなしだ。それより自分で考えてくれ。
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