社恐
中国ウォッチャーの近藤大介が、「社恐」という、いま中国で流行中の言葉を紹介していた。日本人ならさしずめ会社が恐くて出社できないなどという意味だと考えるだろう。しかしこの「社」は会社ではなくて、社会のことだそうだ。社会的な関係が煩わしいとか恐いという若者が多くなっている実態を表す意味で使われているという。若い人にアンケートをとると、社会的な交流を積極的に受け入れるという人の割合はわずか数%で、多くの若者が自分は人との交際を忌避する傾向があると認めているのだという。
中国人といえばプライバシーよりも他人との関わりを重視すると思っていたが、大きく変わったということだろうか。分析ではコロナ禍で他者との関わりを継続できずに強制的な隔離状態だったので、改めての社交ができにくくなっているという見立てをしていた。それにその「社恐」が若い人に多いのは、1980年代以降に一人っ子政策で兄弟をもたず、親や祖父母たちにちやほやされて自分の意のままに育った若者が、他者との関係構築に困難を感じているという見立てもしていて、それこそ得心がいくものだと思った。
昨日書いた朝のブログ「心配」の、不登校児童生徒の話と似ているではないか。根は同じなのかも知れない。
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おはようございます
まあ、中国は日本モデルを真似してきましたから、こういう社会状況になるのは目に言えていたと思います。
現に福島の処理水で自治体や飲食店などに電話で抗議(?)してきた連中もこうした社会に出られないニート連中だったそうですから、日本に似てきましたね。
まあ、中国は日本と違って国の規模も大きく、基礎体力もありますから習政権はいかにそれを活かしてこの”日本化”から脱却するかでしょうね・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2023年10月 7日 (土) 06時43分
shinzei様
「大躍進」時代、生産性は低下して餓死者が大量に出ていたのに、毛沢東にそれを報告できなかったことで大惨事となりました。
粉飾された報告ばかりが届けられていたといいます。
いま習近平に中国の現状が報告されているのかどうか、それが気になります。
知らなければ習近平からの正しい指示も出ず、対策ができません。
分かっていてもそれでいいのだ、と習近平は考えているという話もあります。
巨体はなかなか倒れませんが、一度倒れはじめると誰も止められなくなります。
投稿: OKCHAN | 2023年10月 7日 (土) 08時09分