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2023年10月 6日 (金)

かい巻き

 先週まで真夏の暑さが続いて、夜は夏掛けだけ掛けて寝ていた。急に秋が来て、さすがに昨晩はそれでは身体が冷えそうで、母の作ってくれたかい巻きを出してきた。長く使ってほころびがで始めたかい巻きは、それでも温かく身体を包んでくれて快適に眠ることができた。私は身体が大きいので、ふとんもこのかい巻きも母が鯨尺で普通より一回り大きく作ってくれている。だから足がはみ出したりしない。

 

 目がよく見えるようになったので、ドラマや映画の映像がくっきりして美しい。しばらく遠ざかっていた囲碁ソフトとの対戦やシミュレーションゲームをやったり本を読み散らかしたりしてまた目を酷使していた。気がついたら眼が悲鳴を上げ、しかも無意識にその眼をこすったりしている。

 

 目がよく見えるようにはなったが、眼が強くなったわけではない。眼に対する気づかいがおろそかになっている。まだ術後の目薬を点眼中なのであるからほどほどにしなければと思い直し、昨晩は早めに横になって目をつぶって音楽を聴いた。ネットストリーミングやデジタルファイルの音楽ではなく、久しぶりに70年代や80年代のニューミュージックのCDをかけた。『青春のフォーク&ポップス』という懐かしい曲がたっぷり収められているCDだ。アリスがいる、丸山圭子がいる、甲斐バンドがいる、イルカがいる、さだまさしがいる。

 

 マランツの、すこしいいCDプレイヤーを持っているのにずいぶん使っていなかった。古いヤマハのアンプで聴くCDは、思いのほかふくらみのあるいい音で楽しませてくれた。

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コメント

「かい巻き」とは懐かしい言葉(私は持っていませんが)。

すぐに思い出したのが南方熊楠と柳田國男のエピソードです。
当時、農商務省の高官だった柳田が紀州・田辺の南方家を訪ねたのですが
前夜から緊張のあまり大酒していた熊楠は正対できず
かい巻き越しに柳田に接したとか。
豪放磊落に見える民俗学の野人もシャイな一面は隠せなかったようですね。

ss4910様
その逸話は存じませんでした。
南紀白浜にある熊楠の記念館に行きました。
景色もよく、いいところでした。

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