竹のカーテン
NHKのバタフライエフェクトという番組をときどき見る。昨日は中国共産党に支配されていた中国と海外メディアがテーマだった。竹のカーテンで遮られてその実態がほとんど分からず、たまたまエドガー・スノーなどが日中戦争時代に毛沢東と会って歓待され、理想主義的な言葉を鵜呑みにして本を著したことが結果的に世界を、特にアメリカを、そして中国国民自身をミスリードすることになった経緯もよく伝えていた。文化大革命以後、真実の中国の実態を見た晩年のエドガー・スノーが絶句した様子も記録としてのこされている。
「大躍進」時代に四千万人を超える中国国民が死んだという事実、そして文化大革命でどんな破壊や混乱があったのか、そしてそれが文化の革命などというものではなくて、毛沢東が失われかけた権力を奪還するためのものだったことも伝えていた。さらに天安門事件の真実も伝えていた。有名なタンクマン(戦車の前に立ちはだかった男)が、当局により演出されたものであることも明らかにしていた。海外ジャーナリストはどのように中国を伝えてきたか。それを中国はどう利用し、さらに海外はその中国についてどう受け取ったのか。それはどこまで実像か。
アメリカは長い間エドガー・スノーによって作られた幻影の中にいて、それがようやく夢から覚めてきた、というところだろうか。実像などというものは、どこから見るかでまるでちがうものであるが、それで絶望していてもはじまらない。時間とともに見えてくるものもある。
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