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2023年11月 8日 (水)

先ず隗より始めよ

 首相や閣僚を含む国家公務員特別職の給与を増額する法案が提出されることに対して、野党が反対を表明したそうだ。この法案は、一般職の国家公務員の給与増額に伴うものだという。

 

 世界にはこういう特別職の仕事に対して極めて低い報酬しかない国もあるし、もっと高額のところもあって、それぞれにそれなりの理由があるようだ。観念的には、低い報酬でボランティア的にするものであるのが理想であるように思われるだろうが、その責任の重さを考えれば高額であっても目くじらを立てなくて好いではないかという気もする。

 

 公務員はまじめにやるとかなり仕事がハードだとわかってきたのか、いまは有能な人はもっと高い給与の方に就職してしまうようになっているという。天下りや手厚い退職金が問題視されて、公務員として頑張るインセンティブが少なくなったのだろう。

 

 物価高で庶民が苦しんでいるのに、お手盛りで給料を上げるとはなにごとか、と野党は反対しているらしい。たしかにお手盛りはいかがかと思うが、それが常識を越えたものなのかどうかがわからない。野党はたぶん上げるどころか下げるべきだ、といいたいのだろう。ケチくさいなあ。

 

 先ず隗より始めよ、という。給料をあげろ、と企業経営者に頼むのなら、公務員の給料をまず上げるというのは、手順としてあって好いと私は思う。その代わりその給与に見合う分の仕事はしてもらうということだ。特別職も同様だろう。野党がその仕事に見合う仕事もしていないのに給与を上げるなど言語道断、というのなら、わからないことはない。

 

 しかしどうも自分がもらえないから嫉妬で反対している部分や、国民のそういう気持ちを代弁したつもりの反対にもみえる。

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コメント

以前は公務員(や教員)は薄給の代名詞でした(バカにする人もいたかな?)。
でも、そんな時代に役所勤めや教員になった友人もいます。
いまは公務員や官僚というだけで反発を覚える人が多いようですが
果たすべき役割や義務を考えたら報酬は低く抑えるべきではないですね。
それを攻撃した結果、有能な人材の確保ができないということになれば
国家経営面での損失が大きくなると思います。


ss4910様
私の父も公務員(教員)でしたから、よくわかります。
でもしか先生などといわれる、意欲のない教師が増えたりしたこともありました。
先生でもするか、とか、先生くらいしか務まらないという教師が生徒を教えているのを父は嘆いていました。
大事な仕事をしている人に対する敬意というのはやはり必要で、敬意を払うのならそれなりの待遇が必要でしょう。

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