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2023年11月20日 (月)

債務危機

 NHKBSの『混迷の世紀』というシリーズを、テーマを選んで録画して観る。『世界"債務危機"は止められるか』という番組はいろいろ考えさせられた。物が足らなくなるとそれを買い占めて値段をつり上げ、利益を上げるというのはよくある手口だが、足らなくなくても数量が限定されているものなら同じ手口が通用することを中国はレアアースなどで実行して見せている。大金持ちやそのものをほぼ独占している者にとっては常套手段の儲け方で、しばしば経済を破壊する効果がある。経済に張り付いていたはずの道義を剥ぎ取ればこういうことになる。こうして富は偏在する。

 

 先般このブログで世界の金が超大金持ちのところへどんどん流れ込み、金の流れが滞っていると書いた。世界はリーマンショック後の経済立て直しのために金融緩和を行い莫大な金を市場に流し込んだ。その金は投資の形で新興国に流れ込み、ふたたび大金持ちのところへ流れ込んだ。コロナ禍やウクライナ戦争で物流が滞り物不足になったから、世界は一気にインフレとなり、それに歯止めをかけようとして金融引き締めを行ったから、新興国への金の流れは突然消え去り、かれらは厖大な債務を抱えて途方に暮れた。

 

 現在債務返済不履行でデフォルトとなった国はガーナ、スリランカなど三国、ほかに債務不履行危機の国が三十数カ国あるという。今大統領の決戦投票を行っているアルゼンチンはデフォルト寸前である。アルゼンチンはすでに前にデフォルトを経験している。

 

 しかしどこの国の国民も、自分の国がデフォルトであるかその寸前であることの意味を理解することができない。デフォルト回避策は税金を引き上げて一生懸命はたらき、借金を返すように努力するしかないのだ。しかしそれは辛いことだから、為政者がそれを強いれば反撥する。騒ぎ立てる。今スリランカやガーナでなにが起きているか、たびたび報道されているとおりである。

 

 世界はそういう国の借金を一時的にしろ棚上げにして健全な経済に立ち直るように指導しなければならない。そうでないと借金は社会不安を生み、世界をさらに混迷に落とし込んで全体に悪影響が出る。だから手立てを講じなければならないのだが、大金持ちのところには唸るほど金はあるのに、国家はおおむね借金だらけである。甘い顔ができるゆとりはない。そこで抜け駆けして覇権を目指す国がある。こうしてIMFと中国との暗闘が行われている。

 

 中国は物不足状態をつくり出して利益を上げるのではなく、金そのものを不足させることで利益を得ようとしているように見える。究極の非道義的な商売だと思うが、今は誰もそれに歯止めがかけられない。みんな中国の自滅を密かに願うだけである。その怨念は案外恐ろしいと・・・思いたい。

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