テロリスト
イギリスBBC放送が、ハマスをテロリストと報じないのは間違っているとして、政界やユダヤ系の人々、そしてそれにシンパシーをもっている人たちから激しく非難されているらしい。
ハマスがイスラエルを攻撃し、人質を取ったという行動だけを見れば、たしかにテロであり、ハマスをテロリストと見なすことができる。しかしそのあとの、見ようによっては、ハマスの攻撃を「待ってました!」とばかりの過剰な反撃をつづけているイスラエルの行動を見ていると、一方的にハマスをテロリストと断じてしまうことは、全面的にイスラエル側に立つ報道姿勢となってしまうとBBCは考えたのだろう。だから非難に対して迎合せず、テロリストという言い方をしていない。日本のマスコミにはこのような毅然とした姿勢を見ることはない気がする。
イスラエルは弱みを見せればたちまちアラブ諸国に呑み込まれてしまう。イランはそれを承知で、うしろでパレスチナやイエメンのフーシ派などの糸を引いているのだという。しかしイスラエルが過剰な反撃を続け、万をはるかに越える(もうすぐ二万人になりそうだ)一般市民の殺害をつづけていれば、アラブ諸国以外でもイスラエルに反発を感じる人が増えていくだろう。現にそうなりつつある。
怨みは増大することはあっても解消することはなかなかないことは、日本人ならよく承知しているだろう。いまイスラエルは、そしてユダヤ人たちはその怨みを増大させつづけている。その怨みこそテロリストを生むものだ。イスラエルは自国を維持するための戦いで、却って亡国の道に向かっているのではないか。一方的にハマスをテロリストと報道しないBBCは、そういう危惧を理解しているように思う。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 傾国の美女(2024.12.10)
- 留守にしていると寒い(2024.12.08)
- 不快な理由(2024.12.05)
- ふてくされるにもほどがある(2024.12.04)
- 自分の本性(2024.12.03)
こんにちは
この問題については「日本は平和憲法を以って休戦を双方に主張すべきであり、それこそが日本のとるべき道だ」と言っている左寄りの人達がいますが、はっきり言ってこの問題は生半可に扱うべき問題ではありませんし、そんなセンチメンタルな心境で扱う問題でもないでしょう。何しろ『旧約聖書』の時代に端を発する問題ですから日本ごときが手を出せる問題ではないでしょう。無理にやろうとするならば火傷ではすみません。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2023年12月12日 (火) 16時25分
shinzei様
法律よりも神さまの言うことのほうを優先して従わなければならない、というのは日本人には理解できないでしょうね。
こうやって神さまを持ち出さされたら反論のしようがありません。
日本はどちらかといえば中立的な位置にあるから間に立ちやすい、という主張は理があると思いますが、いまの政治状況ではとてもそんな余裕はないでしょうし、それだけの人物もいません。
アメリカがいまのていたらくでは、なるようになるしかないのでしょうか。
さまざまなことがこじれにこじれて、一体どうなることかと思います。
投稿: OKCHAN | 2023年12月12日 (火) 16時33分