映画『MEMORY メモリー』
昨日の車の定期検査の結果はどこも問題なしであった。来年は三年目の車検である。思えば追突事故で愛車をおシャカにされ、危うく私までおシャカになりかけた。コロナ禍の中、しかも新車がなかなか手にはいりにくい時期にようやく私の元へ来た車である。もうそんなに経ったのか、というのが実感だ。部屋の片付け、たまっていた洗濯ものも、穏やかな日和で気持ちよく乾いてくれておおむね片付き、部屋は散らかりながらも居心地の良い、元の独り暮らしのマイペースの状態に戻った。
心が落ち着いたので本も読めるようになったし、映画も観られるようになった。『MEMORY メモリー』は2022年のアメリカ映画。リーアム・ニーソンが演ずる主人公は、アルツハイマー型認知症で記憶障害の暗殺者という面白い役どころ。腕にさまざまなことを書きこんで忘れないようにしながら暗殺をつづけている。こどもは殺さない、という信条を守っているのに、自分が殺そうとしたのがこどもであることを知って依頼に反逆する。そしてそのこどもは殺すな、と依頼者に釘を刺すのだが・・・。
その少女が殺され、彼は静かに激怒する。自らも暗殺者にねらわれ、反撃に転ずる。死を覚悟して行動を開始した彼は依頼の黒幕を突き止めて抹殺しようとする。そこに人身売買組織を追うFBIの捜査官(ガイ・ピアース)たちや彼と行動を共にするメキシコ連邦警察の捜査官たちが絡んで、真の黒幕の正体が浮かび上がってくる。そしてラストにこの黒幕を暗殺するのが意外な人物で、映画全体を締めている。
リーアム・ニーソンが主演する映画はまず外れがない。この映画もテンポ良く話が進行して最後まで楽しめた。それにしても題名が『MEMORY メモリー』というのがイラつく。『MEMORY』か『メモリー』のどちらかにしてくれ、といいたくなる。こういうおかしな題名はしばしばあって、どうでもいいことながら言葉を重ねるその無意味さに腹が立つ。
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