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2023年12月23日 (土)

AI知能

 NHKの『人間の知能は作れるか?』というドキュメント番組を興味深く観た。AIは厖大な言語情報を用いて、次を予測することから言語を発する。情報がどんどん多くなれば、その知能はどんどん優れたものになるのはたしかだけれど、では人間のようになれるのか。

 

 養老孟司が繰り返し書いているように、脳は身体の一部である。人間は身体の体験を脳に伝え、経験として蓄えていく。知能とはそういう体験に裏付けられた知識のネットワークだ。身体が知能を作っているのだ。ところがAIには、その体験が裏打ちされていない。なにしろ身体がないのであるから。

 

 番組では、いま、AIの研究は情報処理だけではなく、体験をさせることで知能を発達させる試みに取り組んでいることを伝えていた。体験を取り込むための身体を持たせようとしているのだ。体験は情報か否か。

 

 AIは人間のような知能を獲得できるのか。もし獲得してさらに進化したとき、世界はどうなるのか。進歩は幾何級数的に進む。案外そう遠くない未来にその答えが見えてくるかも知れない。

 

 ところで、情報としての知識の優劣を競うかのごとき現代の教育というものの意味が、おざなりではなく、本当に問われる時代に来ていることを教育者は知らなければならないように思う。そういう競争を勝ち抜いて官僚になった人間がその教育のあり方を決めているのだから、危ういことだ。

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コメント

題名は忘れましたが・・・アメリカ映画で、ロボットが人間社会になくてはならない物になっています。
人間のように感情を持っている1体のロボットが人間によって作り出されました。
そのロボットは、人間によって抹殺されそうになりながらロボット社会の頂点に立ち、
ロボットの反逆で暴走していた社会状況を冷静な状況に戻した!!!・・・と言う映画でした。
このまま AIが発達・進化してくれば・・・映画のような時代が来るかも?ですね。

マーチャン様
人間にとってハッピーな未来であれば好いのですが・・・。
そもそも人間がそれほど出来のいい存在ではないような気がします。
その人間の感情を模倣したらどうなるか想像してしまいます。
人間の出来がいいなら、いまのような世界ではないでしょうから。
悲観的に過ぎるでしょうか。

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