年末の楽しみ
本日の日曜日に行われる恒例の高校駅伝が、私の年末の楽しみである。いつからかスポーツにほとんど興味が持てなくなったけれど、この高校駅伝と年始めの箱根駅伝だけは、ほかのことはまったくしないで心をこめて観る。
読みかけていた曾野綾子の『夜明けの新聞の匂い』を読了した。曾野綾子のエッセーをたくさん読んできたけれど、これが原点ともいえる。つまり彼女のエッセーは同じテーマが繰り返し形を変えて語られているところがあるので、この一冊を読めば総て読んだのと同じといえないこともない。もちろんプロの作家だから同じことを違う形で書いている。だから同じであり、しかも違うのでまた読めるのだ。
同じこと、というのは、世間で起きている事件というのはニュースだけれど、過去にも未来にも似たことが起きているという意味で同じだ、ということである。それらについて、曾野綾子という同じ作家が考えを述べるのだから、同じになるのはあたりまえのことである。この本で書かれている文章は、辛辣であり、厳しい。それだけ伝えたいことがよりこちらの胸に強く響く。曾野綾子のエッセーを読むならどの本がいいか、と問われたら、この一冊を薦めればいいと思った。
同じことといえば、自民党の問題も過去繰り返し行われてきたことで、新しいけれど同じことだともいえる。政治とは・・・などという前に、そもそも人間というものは、という気持ちがしている。
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 傾国の美女(2024.12.10)
- 留守にしていると寒い(2024.12.08)
- 不快な理由(2024.12.05)
- ふてくされるにもほどがある(2024.12.04)
- 自分の本性(2024.12.03)
コメント