最も嫌い
岸田首相を30年前の宮沢喜一首相と比較して論じている記事を読んだ。リクルート事件以後、自民党の信頼が大きく揺らいだときには大蔵大臣で、自身のリクルート問題で追及を受けている。ほとぼりが冷めた後に首相になったのだが、そのときの状況とそれに対する優柔不断な態度がいまの岸田首相ととよく似ているという記事である。
そういえばあのときには自民党の若手議員達が、党の存亡に関わるとして宮沢首相の家に押しかけて談判したことを思い出した。あのときにはまだ自民党には熱い若手がいた。いまの自民党の若手の、いるのかいないのかわからない態度はまことに嘆かわしいものがある。
英語が得意であること、財務官僚として自分が知能抜群であると思っていたところなどが、みるからに鼻について私は歴代首相で最も嫌いな人物である。とにかく迎合迎合で、日本の国よりもアメリカを優先してものを考え判断する人であり、ある意味でアメリカの指示に従って日本のバブル崩壊の引き金を引いた人物といえるかもしれない。さらにあろうことか天安門事件の後まもなくして江沢民と結託して天皇陛下の中国訪問を、多くの反対を押し切って強引に推進した人物でもある(背後には金丸信がいた)。親米親中ではなく、媚米媚中の人物といっていい。結果的に日本の衰退堕落を進めた人物だと私は確信している。その確信は偏見かも知れないが、それはたぶんこれからも変わることがないだろう。
政治能力の評価は別として、人間として好きになれない、ときには嫌悪する筆頭が宮沢喜一で、それに岸田首相が比較されていることで、なるほどたしかにそうだという気がした。
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宮澤喜一は普段からこれ見よがしに英字新聞を愛読し、
歴代首相の中でも鼻持ちならないエリート意識が強かった人ですね。
取材に来た記者にまず聞くのは」
「あなた、どこの大学のどの学部を出たの?」
東大法学部出身じゃなければけんもほろろの対応をしたそうです。
最近の閣僚は東大卒は減り、有名無名の私立大の出身が増えました。
それがいいかの悪いのかわかりませんが
人材の多様化が政治の活性化につながっているのか疑問です。
投稿: ss4910 | 2023年12月26日 (火) 13時00分
ss4910様
個人的な、感情的なブログになってしまいました。
お目汚しで申し訳ありません。
投稿: OKCHAN | 2023年12月26日 (火) 13時11分
岸田首相は、隣に住んでいるオジサンなら優しそうで問題ないですが、首相としては最初から個人的には全く評価していません。言葉だけ威勢が良いのがバレてしまい評価が下がっています。そもそも国家観のない人が国会議員になることが間違いと思います。「家業政治家」の悪いほうの代表です。
投稿: けんこう館 | 2023年12月27日 (水) 10時48分
けんこう館様
人間にはその役割が重くても、その役割につくと大きく成長する人がいます。
逆に役割の重さを持ちこたえられずに、もともとよりもいっそう貧弱になってしまう人もいます。
残念ながら岸田首相はあとのほうの人のように見えますね。
相撲取りの隠語である、家賃が高い、という奴です。
日本の国にとってはとても残念なことです。
投稿: OKCHAN | 2023年12月27日 (水) 11時23分