話題になるという商売
女子フィギアの本田真凛が引退会見を開いた。報道陣が45社も集まったという。それだけ話題性があると思ったのだろう。それを『女性自身』がとりあげて、その会見の様子や経歴、そもそもフィギアの選手とはどういうものかなどをいろいろ書いた後に、「そもそも彼女はそれほどほどの成績を残していない」「芸能人みたいだ」「最下位で引退会見?」などなどネットに書かれていた批判のコメントを取り上げている。果たしてそんなものがあったのか、『女性自身』が作り出したコメントなのかは知らない。
この記事が書きたいのはまさにこの部分かと思う。そもそも本田真凛またはその周辺がこのような大々的な会見を開いたのも、そしてそれに多くの報道陣が集まったのも、彼女がこれから元フィギア選手としてタレント活動をしますというお披露目会見であることは誰にでも明らかなことだ。それを批判する人もいますよ、という形で『女性自身』という週刊誌は話題に色を添えたということで、そういう形の方がニュースに取り上げられるというもくろみなのだろう。そしてそのことを取り上げる私もそれに乗らされているわけだ。
話題に反発して見せたり、批判されている人間に同情を示して逆張りすることによって話題をとる、という話題の取り方など、人は様々な形で話題をとろうとする。それで商売になるらしい。そのなんだか得体の知れない商売にいそしむ顔ぶれの代表がテレビやネットにあふれているが、しばしばそれに目を引かれてしまうのは商売がうまいからなのだろう。まねするつもりはないが影響を受けてしまいそうだ。気をつけよう。


コメント