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2024年2月 5日 (月)

雨だから

 朝一番に歯医者の予約があった。行くときはまだ降り始めていなかったが、帰りには降られた。東京と違ってこちらは終日雨のようだ。数日弟が滞在していたので少し余分に飲み、さらに食べたので、体重が増え、足が少しむくみ気味である。水分を落とさなければならない。サウナなんかが好いのだけれど、わざわざ出かける気にならない。

 

 今日は雨だから録りためたドラマや映画の消化に努めた。映画は『アフター・ヤン』と『サイド・バイ・サイド 隣にいる人』という二本を鑑賞。両方とも不思議な映画であった。

 

 『アフター・ヤン』は2021年のアメリカ映画で、主演はコリン・ファレル。近未来の家族を描いたSF映画であり、特にドラマチックな展開があるわけではなく、静かな映画である。家族のひとりでもあるアンドロイドが動作しなくなり、その修繕を行おうと主人公がいろいろ苦労するのだが、そのメモリーを解析するうちに思いがけない履歴が明らかになる。家族とはなんなのか、人間と機械はどう違うのか、AIが想像を超えて進歩したときの世界を舞台に、そういう問いが突きつけられていく。好みが分かれる映画だろう。私はSF好きだからいちおう合格。

 

 もう一本の『サイド・バイ・サイド 隣にいる人』は2023年の日本映画。監督・脚本・原案はすべて伊藤ちひろ。主演は坂口健太郎。これは『アフター・ヤン』よりもさらに不思議な映画。不思議な能力を持つ青年が主人公で、彼が関わる人との交流が淡々としていて、こちらもドラマらしいドラマ展開はないのだが、解釈がいかようにも出来る映画になっている。冒頭、バスの後ろの席に主人公と金髪の青年がならんで座っているのだが、座り方が如何にもおかしい。普通はそれなりの距離を置いて坐るものだが密着しているのである。窓側の主人公には外部の光が当たって光の差し方でその顔の明るさも変化するのに、隣の男は同じ状態でうす暗い。ああ、これは霊か何かであろうなあ、と予感させる。

 

 存在、生と死など、ずいぶん深刻な問題をさらりと、しかも淡々と描いていくので、途中までは明らかだったはずなのに、次第に登場人物の誰が生きている人で誰が死んだ人なのかが混乱する。でもそもそも生と死なんてそんなものだともいえるなあ、などと納得してみていたりする。そう思えない人にとってはこの映画はわけがわからないと云って腹を立てるかも知れない。市川実日子がいつもながら素晴らしい。この映画の私の評価点は高い。

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