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2024年3月 2日 (土)

きんぷくりん

 めったに聞くことはないものの、講談の軍記物などを聴いていて「きんぷくりん」という言葉が耳に残ったことがある。特に調べたことがないから謎の言葉のままであった。いま平家物語を読んでいて、巻の四の中で黄覆輪(きふくりん)という文字を見て、もしやと思って注釈を読むと、金覆輪ともいうとあって、金で縁取りした鞍のことだとわかった。長年の疑問が解けた。

 

 切妻、とか唐破風とか、そういう言葉の意味もちゃんと理解したのはずいぶん後のことであった。ともに屋根の形のことであるが、知っていて当たり前の言葉もあり、知らなくても生活に差し支えのない言葉もある。そういうことを必要不必要で分けていけば、言葉の廃れていくスピードは加速する。言葉の廃れは文化の廃れである。古文が普段の生活に必要かどうかで授業からなくすということの深刻さをもう少し真剣に考えた方が良い。

 

 自分の無知をあえてさらして、ふたたび云爾。

 

*云爾は「しかいう」と読む。山本夏彦がたまに使っているのを見て覚えたが、使うのは初めてで、その真似である。言葉は使わなければ滅び、滅びかけた、またはほとんど滅びてしまったものをあえて私は使うのだ、というのが山本夏彦だった。文末につけて、これこれ申し上げました、とでもいうほどの意味か。ふたたび、というのは少し前にこの古文の必要不必要について書いたからである。

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