食指が動かない
最近、タイムスリップとか人と人とが入れ替わったりとかいうドラマや映画がしばしばあるようで、そういう設定を初めて見たときは面白かったけれど、こう頻繁に繰り返されると、またか、という思いの方が強くて、じつは面白いのかもしれないがそういう話だと知った途端に見る気がしなくなってしまう。
戦時中だったり戦国時代にタイムスリップする、などというのは、多分いまの若い人はそういう時代のことを知らないはずだから、それを疑似体験させようということなのだろうか。安直な気がする。
人の肉体と精神が入れ替わる、というのは、自分の体を自分以外の人間がしげしげと見て感じるということで、よく考えるとずいぶん恥ずかしい話だ。親子や兄弟だっていやなものだと思うけどなあ。それに肉体と精神というのが切り離せる、というのは私にはどうも信じにくくて、リアリティを感じにくい。
もしも・・・だったら、という話を楽しむのは昔からあることで、SF好きな私としてはそういう設定も一概に否定しないのだけれど、たいていご都合主義に終わった作品が多いので、敬遠するようになったのかもしれない。こういう設定を納得させるのは、じつはかなり難しいのだと思う。
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