夫婦別姓
中国のように古来から夫婦別姓の国(東アジアはそういう国が普通のようだ)があり、欧米などのようにもともとは夫婦同姓が原則だったが、いまは選択制がほとんどの国もある。正確かどうか知らないが、アイスランドなどは姓がなくて名前だけだという。姓のように見えるのは、誰々(親)の息子とか娘を意味するものだという。北欧の国は元々そうだったのだそうだ。それも面白い。日本のように単一にしなければならないと法律で決めている国は少ないようだ。
だから夫婦別姓を認めろという主張は、本音のところでは認めてもいい気もしているのだが、あたかも夫婦別姓が本来正しいことであって、すべての夫婦が別姓であるべきだ、というような主張に見えていて、それなら賛同はしかねる。自分は正義で、自分の主張に反するものは悪だ、という発想で発する主張に私は嫌悪を感じるので、本来の夫婦別姓の主張そのものに反対したくなる。世の中の多くの人がそうではないか。別姓にしたければ勝手にすれば良いではないか、と思う。戸籍だけ仮に一つにしておいて、法的なことは同姓に、生活上は別姓にすれば良いだけのことではないのか。そうしている人はいくらでもいる気がする。どうしても法律で認めさせようというなら、正義の顔をするのをやめるのが先だろうと思う。
それともそんな顔はマスコミが作ったものなのか。マスコミは正義が大好きだから。
どちらにしても、遠くない将来、選択制に移行する可能性は高いのかもしれない。
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