宗教の中国化
習近平は宗教を中国化するように指導しているそうだ。それに応えて、中国仏教協会の会長が、宗教の中国化を推進し、社会主義に適応するようにすることを強調した。そもそも宗教と社会主義はなじまないものだと思うが、宗教界も権力者のいうことに迎合しないと存続が出来ない恐れがある。それを考慮しての発言だろう。そういう人物でなければ、宗教の協会のトップになれないということもあろう。
古来宗教と権力はときに癒着しあうものだった。そして宗教の独自性を維持しようとして権力に抵抗して潰された宗教集団も枚挙にいとまがないのも歴史的事実だ。大衆の苦しみや不安の心のよりどころとしての宗教は、権力にとって使い方次第でとても有用なものでもある。
考えてみれば社会主義は体制であるけれど、ある意味で共産主義という、思想でもあり、時には宗教のような側面もあるものに依拠している。習近平は習近平教の教祖として、すべての宗教は我に帰依せよ、と呼びかけ、それに仏教協会の会長は拝跪したかのように見える。それが宗教の中国化という意味なのだろうか。
中国国内の宗教団体は生き残るために権力にすりよらなければならないかもしれませんが、「平和と人権」の公明党・創価学会が親中なのは理解できません。公明党員・学会員の人は疑問を感じないのか不思議です。
投稿: けんこう館 | 2024年3月10日 (日) 16時05分
けんこう館様
公明党や創価学会にとっては、日本よりも中国は「平和と人権」をめざしている国に見えているのでしょう。
どうもそうではなさそうだ、と思いだしていても、今さら変えられないということかもしれません。
そういう意味では元社会党で中国を礼賛してきた人たちよりも首尾一貫していますね。
どちらも価値観が違いすぎて嫌いですが。
投稿: OKCHAN | 2024年3月10日 (日) 17時01分