『VIVANT』
昨晩、昨年話題になった長い長いドラマ『VIVANT』を最後まで一気に見た。最近は早寝を励行していたのに、そのために夜更かししてしまい、夜明け前に変な夢を見て飛び起きた。寝ているときに大きな地震が起こる夢である。激しく揺れたはずなのに部屋の本箱は倒れていないので、夢だと知ってほっとした。かなり怖かった。記憶では地震の後、マンションの人たちと地震のことについて話したような気がするのだが、目が覚めたら詳しいことは忘れている。マンションの人とは挨拶を交わす程度であまり交際はないが、どんな話をしたのだろう。本当に地震が起きたらどういう話をして、手助けし合うのだろう。
ドラマはそこそこ面白かった。結構金をかけているようで、映画並みのスケールの大きなものになっていた。ただ、前半のドラマの厚みと謎が、次第に謎が明らかになるにつれて薄くなっていって、つじつま合わせに転じていったところが残念である。最初は予想もつかない展開だったのに、次第に予想がつくようになっていった。そうなるとこういうドラマは無理矢理に意外な人物が別の組織に属していた、などという話にしてしまいがちだ。そういう仕立てがあっと驚くどんでん返しになればいいのだが、必ずしも成功するとは限らない。
それと、一挙に再放送されたものを録画したのが正月だったったので能登地震に被さり、冒頭部が切れている。見ていくうちにどういうシーンだったかはわかったが残念だ。それに余震や津波の情報がテロップでやたらに入るのは、気にし出すときにになるが致し方ないことである。
いくつか矛盾点や首をかしげる点があったが、こういうドラマの場合はよほどぶち壊しでさえなければ、それにこだわっても仕方がないだろう。阿部寛や堺雅人はやはり存在感がある。二階堂ふみが好演。二宮和也は芸達者だとしてよく起用されるが、どうも好きになれないでいる。嵐だからということで私に偏見があるのだろう。木村拓哉のようにどんな役柄を演じても木村拓哉でしかないのと違って、彼はそれなりに役柄になっていることは認める。微妙ないやらしさを意識して演じられているのは自分がよくわかっているのだろう。
この終わり方なら続編を作ることは可能だろう。問題はどこまで金をかけられるかだ。あまりスケールを小さくするわけにもいくまい。つぎは二宮和也が演じていた人物が謎の失踪を遂げて、背後に大きな闇の組織が浮上し、なんてのがあり得るかもしれない。
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