« 気になっていたことが | トップページ | 世界がつながる »

2024年3月 5日 (火)

『生きる LIVING』

 映画『生きる LIVING』(2022年イギリス)を見た。黒澤明監督作品の『生きる』のリメイクで、ただし、脚本を書いたのはイギリスのノーベル賞作家のカズオ・イシグロ(日本生まれ)である。リメイクでありながら、その脚本のおかげで、別の優れた作品となっている。志村喬の役を演じたのはビル・ナイ、渋い役者で存在感のある名優である。

 

 実は元々の黒澤明の『生きる』は未見である。だから比較しようがないし、比較する必要もないように思う。実はWOWOWでは同時に放映してくれたので録画してあるから、少し間を置いてから見るつもりだ。

 

 舞台は1953年のロンドン、映像はダークな色調で、私の好みである。あたかも白黒の映画のように、そして昔の映画のように感じさせる。映画を通して、見ているこちらもその時代に誘われていく。話が進展していきながら、突然主人公の葬儀のシーンになる。そこが素晴らしい。それが元の映画もそうなのか、カズオ・イシグロのオリジナルなのか知らない。そのあと、こちらの心の隙間に、主人公が死ぬまでに何をしたのかが感動とともに流れ込んでくる。そして彼の意思が継承されたのかされなかったのか。世間とはどういうものか、それでもささやかながら意志を継ぐものがある、という希望を残して映画は終わる。生きがいとは何か、生きるということはどういうことか、それが幸せとどうつながっているのか、それを感じさせてくれる。もちろん有名なブランコのシーンもある。

 

 好い映画を見た。ビル・ナイ、好いなあ。イギリス映画、好いなあ。

« 気になっていたことが | トップページ | 世界がつながる »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

お早うございます。

黒沢監督の「生きる」・・・見ています。
内容はおぼろですが、主演の志村 喬の風貌だけはしっかり映像として残っています。
イギリスでのリメイク映画、見てみたいです。

マーチャン様
私は好い映画だと思いました。
お勧めします。

『生きる LIVING』は私もWOWOWで視聴しました。印象に残る好作品と思います。
ビル・ナイ、いい俳優。演技も勿論ですが、とくに生来のものもあるんでしょうが
声音、エロキューション(発声技術)も抜群。
私のご贔屓だったピーター・オトゥール(2013年死去)を思い浮かべました。
英国映画は奥が深く、英国俳優は味わい深いですね。

ss4910様
同感です。
発声が正しく、聞き取りやすいのが俳優の条件だと思いますが、最近の日本の俳優には基礎のない人がいて、耳が衰えているので聞きとりにくくて仕方がありません。
ミステリーでも英国ものは出来が良いように思います。

昔の映画フアンとしてはイギリス版「生きる」をぜひ観たいもの・・・。
皆さまのコメントを拝見して思わずかの名セリフ「いやぁ~~、映画って本当にいいものですねぇ・・・」を
言いたくなりました♪


おキヨ様
ブログに書いたことを繰り返しますが、生きた証のようなものがあってこその生きがいかと思います。
ただ生きているだけよりも、何かを残したいと思うのが人間かもしれません。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 気になっていたことが | トップページ | 世界がつながる »

2024年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

  • アニメ・コミック
  • ウェブログ・ココログ関連
  • グルメ・クッキング
  • スポーツ
  • ニュース
  • パソコン・インターネット
  • 住まい・インテリア
  • 心と体
  • 携帯・デジカメ
  • 文化・芸術
  • 旅行・地域
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 映画・テレビ
  • 書籍・雑誌
  • 経済・政治・国際
  • 芸能・アイドル
  • 趣味
  • 音楽
無料ブログはココログ
フォト

ウェブページ