不勉強が身にしみたので
自分が知らないことが山のようにあって、というよりも知っていることがあまりにもわずかであることに情けない思いがして、多少は興味があることだけでもわかるようになりたいと思い、にわか勉強を始めている。七十の手習いである。
私が何か勉強するとしたら、国語関係と歴史関係である。評論や古典、中国の古い本を読むのに一度基礎的に学び直したいと思っている。その思いはずいぶん昔からあったから、息子や娘の問題集や基礎知識をまとめたものなどのうち、古典、現代文解釈、漢文や歴史資料などを捨てずに残していた。それだけでもずいぶんたくさんある。まだはじめて一週間にもならないけれど、なんとか三日坊主は超えた。案外難しい。こんな勉強をちゃんとやっていたらもう少し世界が明るかったのにと思うが、今さら振り返っても仕方がないので一ページずつ消化している。終わったものから捨てていくつもりで、捨てるのが楽しみである。捨てるつもりだから好きなだけ書き込めるのもうれしい。
いまは『平家物語』を読書の軸にして読了を目指している。本を整理していて、歴史学者の山本博文の『流れをつかむ日本史』(角川新書)という本を見つけて読み始めた。五年ほど前に日本の通史を読みたくなって買ったもので、一冊で日本の歴史の流れを概観できる。大変読みやすい。あまり熱心に読むとほかが読めなくなるので少しずつ読むことにしている。この本は折にふれて繰り返し読むことが出来る(読んだ尻から忘れるから)。
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