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2024年3月26日 (火)

ギャンブル依存症

 誰かがギャンブルにはまろうがどうしようが、私はギャンブルにむいていないことを身にしみて知っているので、他人事である。若いときに麻雀や競馬の面白さを教えてくれる先輩がいて、のめり込みかけたときに、どうも私は気が小さいから賭け事にむいていないらしいと気がついた。自らが汗水流して働いた金を簡単に失うことの馬鹿らしさに気がついた。私は本質的にケチなのである。

 

 賭け事をしたときの高揚感は何にも比べられないほどである。面白いことに、負ければ負けるほどその高揚感は大きくなるのである。少し年上の同僚に、パチンコの依存症としか言い様がないほどのめり込んでいる人がいた。給料の四分の一、ときに半分をつぎ込んでも止まらない。家族がいるのに、である。そうして当然のことに勝つよりは負けることの方が多い。その人と話をしていて、とことん負け続けたあとに、わずかに勝つと、ただ勝ち続けるよりもはるかに大きな興奮を感じるのだと教えられた。よく自分の心理を知っていた。しかしやめられないのだからわかっていたとも言いがたい。さいわい借金をする手前で辛くも踏みとどまっていた。

 

 ああ、依存症というのはこういうものなのだなあ、と教えられた。アルコール依存症の人も二、三人知っている。そのうちの一人は糖尿病を悪化させ、ほぼ失明しかけたころに死んでしまった。会うと飲みに行こうと言われたものだ。病気であることを知っているから止めるけれど、飲み始めると鬼気迫る飲み方でのみ続ける。もう一人はウイスキーをストレートであおるように飲む人だった。ついには肝臓を悪くしてガリガリに痩せ始め、手が震えていたが、酒を飲むと嘘のようにピタリとそれが止まる。

 

 そういう人たちが私を依存症から遠ざけてくれたのかもしれない。

 

 ギャンブル依存症というけれど、ギャンブルには胴元がいて、胴元は原則的に負けないようになっている。依存症はカモである。カモになるのは何よりいやなことである。

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コメント

ラスベガスに行くと・・・町中がカジノ!!!。
やれば楽しい。依存症にならないのはラスベガス滞在が1週間と短いから。
日本に帰ってからも遊ぶチャンスはないから依存症にならない。
ラスベガスだけでなくカジノに行っても、出来るゲームはスロットマシーンだけ。
その他は出来ないので、依存症にならずに済みました。
パチンコは入る勇気がないのと、あの音楽に辟易して好きになれません。
そんな事で依存症にならないでいますが、カジノの楽しさは魔物だと分かります。
以前横浜にカジノを作ろう・・・と言う案がありましたが、潰れました。
子供の為には良かった!!!と、今回の大谷の事件で再認識です。

マーチャン様
私がパチンコ店を敬遠したのは、音楽よりもたばこの煙です。
学生時代にお金がなくて、なけなしの金で真剣にパチンコをして食いつないだことがありました。
同寮生でパチンコに強い男がいて、その日の出玉率のいい台を教えてくれたので、確率は良かったです。
だから下手ではなかったのですが、のめり込むことはありませんでした。
私も、維新はカジノで大阪をもり立てようなどと考えない方が善いのに、と思います。

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