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2024年4月23日 (火)

成長

 自負とプライドはいささか違うものだと思う。ドラマ『舟を編む』に倣って辞書を引いてみる。手許の岩波国語辞典によれば、

 

自負 自分の才能や仕事に自信を持ち、誇りに思うこと、またはその心。

プライド 誇り、自尊心。

 

そこで自尊心を引くと、自尊心では項目が立てられていないので、自尊を見てみる。

 

自尊 ①自分で自分をえらいと思いこむこと。
   ②自分の人格を尊重し、品位をたもつこと。

 

「思いこむこと」というのはずいぶんな言い方だが、たしかにこのことばにはそういう表現がふさわしい気もする。

 

 NHKのドラマ『舟を編む』が最終回を迎え、ついに完結してしまった。大変気持ちの好いドラマで、人は自分の限界を自分で定めて縮こまって生きることが多いけれど、世界は未来に向かって開かれていて、少しずつ積み上げればその限界は打破できるものであり、そうして思いのほかに大きく成長できるのだという希望を抱かせてくれた。

 

 このドラマの冒頭が、主人公が何の気なしに多用していた「なんか」ということばがどういう意味だったのか、そこから世界が広がる。

 

こちらは『広辞苑』で調べてみる。

 

なんか ①一つの例としてしめす。
    ②望ましくないもの、価値の低いものとしてあげる。

 

主人公はそのことばが自分自身の枠を創り出していることに気がつくことが出来ることで、その枠を取り払うことが出来るようになっていく。

 

 このドラマはまさに成長の物語で、成長物語は見ていてこちらも元気にさせることが多い。好いドラマだった。彼女の得たのはプライドではなく、自負であった。

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