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2024年4月 9日 (火)

恢復

 しばらく前に義弟(妹の夫)が脳出血で倒れ、それに気づいた通りがかりのひとがすぐ救急車を呼んでくれて一命を取り留めた。意識不明の状態が続いて心配したが、意識を取り戻してから少しずつ口もきけるようになったものの、脳の損傷があるために記憶などが少しまだら状態になっているようだった。その上コロナ禍に重なったため、面会もなかなかままならず、妹も気をもんでいた。たまに面会したときの様子は妹がスマホの動画に撮って見せてくれていたので、様子はだいたい承知はしていた。私も倒れてからずっと義弟には会えなかったのだが、ようやく面会が比較的自由な施設に移り、妹もいまは頻繁に面会に行っているという。

 

 最近は一時帰宅も出来るようになって、昨日も帰っているというので、弟夫婦に連れられて妹の家へ行った。義弟は妹から私たちが行くことを聞いていたのだろうが、我々が誰であるかちゃんとわかっていて、心配していたよりもずっとしっかりと受け答えをした。義弟は「ときどき、わからなくなることがあるんですよ」などと笑いながら言った。義弟のいつもの笑顔だった。ただリハビリが出来ない期間が長かったため足腰が弱っているから、立ち上がることくらいは出来るが、移動は車椅子である。

 

 恢復と言っても倒れる前のように戻るということは無理だが、介助すれば生活できる状態になったということだ。それにしても、当たり前ではあるが、妹がこれほどかいがいしく義弟の世話をしているのを見て、夫婦というのはこういうものなのだなあと思わされた。そう思うのは、私が自らの妻とどう向き合っているのか、と比較してしまうからだろう。

 

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コメント

義弟様のこの度のご様子を記事で拝見いたし、2年前我が老夫が外出先で倒れ後頭部を打ち救急車で他県の病院に運ばれたことを思い出しています。
思いもしない突然の出来事に私自身がパニック状態。。。知らない土地の深夜の病院で一睡もせずに夜を明かした心細さが昨日の出来事のように思い出されます。
義弟様はまだお若い。徐々にかもしれませんがきっと元の状態に戻ることがお出来になると思います。

おキヨ様
一時期は妹もずいぶん精神的に参っていましたが、義弟の恢復とともに明るく元気になっていきました。
やはりかけがえのない人が具合が悪いと心配で精神的にも体調を崩したりするものですね。
時間が良い薬になってくれればと思っています。

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