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2024年4月18日 (木)

下品に堕さないように

 お上品に構えるつもりはないが、下品にだけはならないように心がけている。特に言葉遣いには気をつけているつもりなのだが、世の中がその辺に無頓着なので、その影響を受けないように注意しているつもりである。先般読了した村上陽一郎の本で言う「教養」とは、下品に堕さないために何を身につけるのかということであり、そのことを様々なテーマを取り上げながら語っていたものだと思う。

 

 その本でも、少しきつめのことばで最近のテレビの芸人や話術について、しばしば嫌悪するようなものを見せられる、と嘆いていた。確かに身内受けの笑いの多いこと、恥知らずなことに私もしばしばついて行けない。何を言っているのか、どこが面白いのかわからないこともある。むかしは面白かったものが面白くなくなったのは私の問題なのかと思っていたけれど、むかしのお笑いといまのお笑いは違うのかもしれない。観客を、そして視聴者を笑わせようという点は同じなのだろうが、いまは情けないことに観客の方がここで笑わないのは野暮だと、強要の笑いを笑わされている。またそれをうれしがっている観客がいる。この何が面白いのだ、という思いを抱かせた時点でお笑いではないと思うのだが。

 

 公共の放送の中でのため口には下品な感じを受ける。知性は知識のあるなしではなく、「品性とは何か」を意識しているかどうかだろう。自分が誰を相手にして語っているのかを意識できないのは知性的ではない。毎日毎日テレビでそういうものを見せられ続けて、下品であることに鈍感になっているのがいまの日本のような気がしている。いまはほとんど『笑点』以外はお笑い番組を見なくなった。バラエティニュースのひとつかふたつをたまに見れば十分である。

 

 繰り返すが、お上品にすましかえるつもりはないが、下品なものはいやなものだと思える感性は失いたくない。

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コメント

言われてみれば私も若い頃には好きだったお笑い番組を今はあまり観ません。その理由を今分かったような気がします。私は単に芸人の方々の技巧の低下だと考えましたが、品格の問題だったかもしれません。品格という”形のない大事なものは、持ち合わせの無い者には初めからわからないことだと思います。

おキヨ様
多少読んだ本からの受け売りのところがありますが、まさに日頃そう感じていたことをわかりやすく書いてあったので、そのことを書きました。
好きな芸人、嫌いな芸人の違いはそこから考えると理由がはっきりするように思います。
最近はあまり好きな芸人はいませんけれど。
そもそも芸人が一番活躍するテレビ番組というのが品格などまったく念頭になさそうですから、そういう芸人は育ちにくいのでしょうね。

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