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2024年5月 7日 (火)

『不思議の国の数学者』

 『不思議の国の数学者』は2022年の韓国映画。脱北者で、天才数学者であることを隠して名門高校の用務員として働くイ・ハクソン(チェ・ミンシクが名演)と挫折寸前の高校生ハン・ジウの年齢も立場もまるで違う二人の男の友情の物語だ。

 

 この映画を見終わって、『セント・オブ・ウーマン』という映画を思い出した。この映画の主演を演じたアル・パチーノはアカデミー賞の主演男優賞を獲得している。忘れがたい感動の映画である。主人公は頑固で偏屈でしかも盲目の退役軍人、名門高校の高校生がその老人の世話をするというアルバイトをすることになり、苦労しながら真摯に相対していくことで、互いを理解し合い、友情が築かれていく。この映画のクライマックスは、その名門高校での主人公の名演説である。その心を打つ一言一言が素晴らしいのである。アル・パチーノだから出来る演技だったと思っている。

 

 そしてこの『不思議の国の数学者』も名門高校で、皆が知る用務員がじつは天才数学者であると知り、そこで自ら登壇した主人公が壇上から演説するのである。それは友人である高校生のための心からの演説で、やはり名優チェ・ミンシクはこちらの心を打つのである。

 

 これは形を少し変えたリメイクなのだろうか、この映画は特にそういう紹介のされ方はしていないようだ。私が知らないだけなのか。映画人や映画に興味のあるくらいの人なら『セント・オブ・ウーマン』を知らないはずはないと思うが。

 

 それはとにかく、脱北者の韓国での差別的生活などのテーマも添えられて、見応えのある大変良い映画だと思う。孤独からの脱出のエネルギー供給が他者の危難の救済が手がかりだなんて、こんな映画的なドラマチックなことはないのである。

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コメント

この映画、かなり以前に観た気がします。もう一度観て確かめたいですね。
アルパチーノは好きな俳優です。

おキヨ様
私も見た映画の中では上位ランクにしています。
アル・パチーノは年をとるほど良くなる本物の俳優ですね。
若いときにハンサムだけで売ったタレントや俳優の、歳をとってもなにも変わらない姿を見ると無惨ですね。

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