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2024年8月28日 (水)

暗礁

 読書、映画やドラマを楽しむためには集中状態に入ることが必要で、そのためには前回のブログに書いたように、つかみにのらないとなかなか集中状態にならない。つかみの出来が良くないか、自分と相性が合わない時はのれないので集中できず、投げ出すことになる。

 

 録画した映画やドラマは消去してしまうが、読書の場合、せっかくなので二度三度チャレンジすることになる。そうして、何かのギャップを乗り越えた時に、思いのほかの好い読後感を味わえたりする。本を選ぶ勘は、たぶん普通の人よりはたくさん経験を積んでいるので悪くないと自負している。そのために自ら金を払って本を買っているようなところがある。

 

 しばらく前に、異常に読書に集中できる時期が続いて、頭がオーバーヒート気味になっていた。クールダウンしたあとも普通に本は読めていたのだが、最近、暗礁に乗り上げてしまった。ある本に三回目のチャレンジをしたのだが、最初の百ページをなんとか読んだあとに読み進めなくなった。幼児売春や臓器売買などがテーマの小説で、あまりの過激な描写に耐えられずに二回挫折し、三回目の今回は、それを乗り越えたところで読み進められなくなった。

 

 人それぞれに想像力の枠がある。私の想像力の枠は、かなり広いと思っているが、その枠を越えたものを読んで、その枠をさらに広げることの繰り返しで、自分の見える世界を広げてきたつもりでいる。しかし、踏み越えたくない世界というものもある。その本がそういうものを自分に強いてくる気がしたのである。礼儀上、著者名、作品名は記さない。

 

 ページを閉じて、この本は処分することにした。こういうことはめったにない。船を下りて別の船に乗り換え、暗礁を回避することにする。

 

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コメント

読書好きのあなたが、読み進められなかったものですか。私が、最初の数ページだけで読めなくなったのは、森村誠一の「悪魔の飽食」でした。事実かそうでないか以前に、吐き気を催しました。2度と読む気もしません。私にとって、読書とは、最後まで読み切ることが前提です。その上で、考え悩み、読み直すというもの。心地良い読後感に浸りたいだけなのですが。

式部様
めったにないことですが、読み切りたいのに読めなくなることがあります。
その本は、私も不快感で精神に悪い影響がありそうに感じました。
気を取り直して読んで良かったと思う本を読もうと思います。
コメントをありがとうございました。

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