明日は終戦記念日
前回のブログで、映画『ゴジラ-1.0』について書いた。太平洋戦争の惨禍の後、さらにゴジラの蹂躙によってたたきのめされる日本を描いた映画であるが、同時に戦争についても考える機会となった。
終戦記念日、または敗戦記念日に戦争は二度と起こしてはならない、と近い、戦争がどれほどひどいものかを繰り返し報じられている。日本人の多くは、だから戦争を自分から起こそうなどという気持ちはないと思う。そういう意味で戦後教育とこの終戦記念には意味が大いにあると思う。
さはさりながら、どういうわけか、日本がこのような敗北必至の戦争をどうしてはじめてしまったのか、その経緯をきちんと語り、教育することがなされていない。不思議である。なぜそういうことになったのかを歴史を遡り、近代日本について子供に教えずに、ただ戦争の悲惨さがわかれば戦争が起きない、というのはあまりに希望的、楽観的に過ぎるのではないか。日本軍部が悪かったのだといっても、それを生み出したことについて日本国民が無謬であったとはいえない。知らなかったですむのなら、また再びみたび戦争は起こるだろう。それなら近代史をきちんと教えるべきなのにそれをサボって、何が教育か、と思う。心ある若者には、まず自ら歴史を真剣に学ぶことでしか大人になれないのだと思ってほしいのだが。
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