『ザ・コンフィデンシャル』
映画『ザ・コンフィデンシャル』は2023年のアメリカ映画。正義と法がテーマといっていいのだが、話が単純なのにそこそこ見応えがあって面白かった。ふたりの刑事が主人公なのだが、その上司役で出演しているメル・ギブスンが全体を締めている。
戦友だったふたりの男がニューヨーク市警の刑事として相棒となっている。片方はアル中気味、もう片方は家庭を持ち、美しい妻とかわいい息子がいるが、末期がんであることがわかる。このまま死んでしまうと妻や娘が苦労する。殉職するとさまざまな恩典があって妻子が助かると知り、殉職を画策する。協力を渋る相棒は、昔戦場でいのちを助けてもらった恩義もあり、従うことにするのだが・・・。
そこからどのような展開となっていくのか、それは見てのお楽しみである。だから法と正義ということになるが、まあ、こういう終わり方ならいいか、という気にさせてくれる。
思い出すのは、『L.A.コンフィデンシャル』という映画だ。ケヴィン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアースが出演していた、1950年代のロス市警の様子を描いた警察映画だった。警察映画としては上出来な作品で、忘れられない。そういえばキム・ベイシンガーが共演していた。その妖艶さが印象的だった。
ところでコンフィデンシャルというのを愛用の外来語辞典で引いてみると、
「秘密であるさま、極秘であるさま」などとある。
ところが、コンフィデンスは
「信頼、信用、確信」で。
コンフィデントは
「確信のあるさま、自信のあるさま」となっている。
こういうところがことばというものの面白さか。日本語では統一できない概念が、英語では矛盾なく認識されるのであろう。文化の違いというものである。
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