脳中を群雄が駆け巡る
いつものように何冊かを並行して読書しているが、そのうちのひとつが井波律子訳の『三国志演義』全四巻で、いま第三巻の後半に入った。ついに関羽が呉に討たれ、曹操が死んだところである。これから張飛が死に、劉備も死ぬ。第四巻は諸葛孔明の孤軍奮闘となる。
もう一つ、田中芳樹の『岳飛伝』全四冊を読み始めてしまった。六月に北方謙三の『岳飛伝』全十七巻を一気読みしたばかりなのに・・・。岳飛について詳しく知ったのはこの田中芳樹の『岳飛伝』を読んだからで、二十数年ぶりの読み直しである。いま第二巻まで読み終わったところ。北方謙三の『岳飛伝』とは全く違うのが、かえって面白い。岳飛を知って、大好きな杭州の西湖のほとりの岳飛廟を二度ほど訪ねている。杭州は岳飛の時代には南宋の都臨安として栄えた。
この二冊が頭の中で映像化して、多くの英雄が頭の中を駆け巡っている。暑いときはこういう本を読むとちょっと元気が出る。これらを読み終えたら、つぎは井波律子訳の『水滸伝』全五冊を取り寄せたので、それを読み進めるつもりである。まだまだ群雄は脳中を駆け巡る。
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