モニターになる
アンケートの果てに何かのモニターになった、などという話ではない。
私が小学生の頃、テレビが一般家庭に普及し始めた。昭和三十年代の初めである。映画館以外に映像というものを見る機会がなかったから、テレビは物珍しく、私はたいへん真剣に見た。それ以来ずっとテレビが大好きで、ニュース、ドラマ、コメディ、歌番組、手当たり次第に見ていたような気がする。むかしはスポーツ番組だって結構見た。
それがリタイアしてからいくらでもテレビが見られるようになって、テレビ番組の中身の薄さ、つまらなさを感じるようになった。同時にCMの氾濫に疎ましさを覚えるようになった。次第に民放を見ることが減り始め、いまではごくまれにしか見ることがない。当然NHKに偏重していったが、そのNHKも、見たい番組が激減していった。現在、ニュース以外はほとんど録画しておいてから後で見る。録画するのはNHKとWOWOWの番組だけで、だから予約録画は簡単である。
デレビの装置はNHKのニュース以外は録画を見るばかりだから、モニターの機能としてだけ使われているという意味で、モニターになる、としたのである。いま、テレビをぼんやり見ているのは、何もすることのないお年寄りと暇な主婦ばかりらしい。視聴率はこういう人に支えられている。紅白歌合戦と同じように、テレビも衰退し続けて、ラジオ同様、必要最小限に収束するだろう。虚業の宿命か。
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お早うございます。
最近のTVはどこを回しても見たいという番組がありません。
NHKも随分様子が変わり、ニュース以外はめったに見たい物がありません。
ドラマも日本物は見ません。逆に中国・韓国ドラマの方が面白いと思う物があります。
見るとしたら・・・グレート・ネイチャー・自然風景物・歴史物・ニュース等に限られてきました。
今はオリンピックを見ています。
投稿: マーチャン | 2024年8月 6日 (火) 09時56分
マーチャン様
同じように感じている人が多いだろうと思っています。
私はスポーツ番組に対する興味も失ってしまったので、オリンピックもほとんど見ませんから、マーチャン様以上に見るものがありません。
中国や韓国のドラマにも面白いものがありますが、外れも多いので、当たりを探すのがたいへんです。
投稿: OKCHAN | 2024年8月 6日 (火) 10時04分
私もお二人様同様に今のテレビ番組に対し著しく興味を失ってしまった一人です。
たまに期待して観る番組でも肩透かしをされてしまうことが多いですね。
これは、高齢になってしまった私個人の問題なのかとも思いましたが、どうもそればかりではない。過っての優れたテレビ番組を提供された方々も現場での活躍の場が今までとは変わってきている、など時代の変化なのでしょうか・・・。
はっきり言えば、最近のテレビドラマは情緒感もサラリとし過ぎていて肩透かしをされた感が残ります。
スポーツ番組にしても なんというか、かってのようにここぞというとき、アナウンサーなどの”興奮のあまりついはみ出してしまった!・・・という発言の面白さがなくなった。
すべてそつなく終わる。つまりませんねぇ・・・。
投稿: おキヨ | 2024年8月 6日 (火) 11時13分
おキヨ様
私がスポーツ番組を見たくなくなった理由のひとつが、実況アナウンサーの狂気じみたわめき声です。
興奮のあまり、というのが了解できることがあることもありますが、こうのべつまくなしにわめき倒されるとうんざりします。
それと、ニュースの音量とスポーツ中継の音量の著しい違いにも嫌気がさします。
大音量の上のわめき声ですから、とてもついて行けません。
さらに、ドラマにあまりにも素人っぽいタレントを使い過ぎて、もしかして面白かったはずの番組をぶち壊しにしている例が多すぎました。
その上の過剰のCMに、わけの分からないシーンの被せ、などがうんざりです。
視聴者を馬鹿にするのもいい加減にしろ、と思います。
投稿: OKCHAN | 2024年8月 6日 (火) 11時32分