うっかりしていた
うっかりしていた。昨日は母の命日だったのだ。何もすることがなかったので、ぼんやりと五月おわりに兄弟で佐渡に行ったときの写真を見ていたら、私がまだ独身時代に母と佐渡に行ったときのことを思い出した。そして母の命日が昨日だったことに気がついたのだ。親不孝者である。
夏の暑い盛りに、私、弟夫婦、妹夫婦、母にとっての孫たち(私の息子や娘も)やひ孫たちとともに母を見送った。母は、医師が驚くほど心臓がじょうぶだったので、息を引き取るまで何度も息が止まったり蘇生したりした。それをずっと見続けていたので、最期はなんだかほっとした。母があえぐのが苦しそうに見えていたからだ。母は自分の人生をどう思い返していたのだろうか。誰だってすべて幸せで満足、というわけにはいかない。不満や心配はたくさんあっただろう。それでもまあまあ悪くない人生だったのではないか、と思うことにした。
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