選挙がますます人気投票になる傾向があるのは残念なことだが、そういう価値観からしか選べない人も多いらしいから、これも民主主義の宿命か。投票するヒトの意識を高めなければならない、などと声高に言ってみても、そうだ、と賛同するのは意識の高い人だけである。
自民党の総裁選の報道が賑やかで、党員ではない人が何を言おうが考えようが選挙には関与することはできないのだが、それなりに誰がよいのかと考えたりしてしまう。やはり国のあり方に見識を持ち、自分が何をするのか確固たる信念を持ち、人望のある人が善いのは当然として、あの田中真紀子の小泉進次郎批判はいささか不快に感じた。政治家としての彼女がどういうことをしてきたか、という記憶をたどると、よく言うよ、と思う。彼女は林氏がもっとも総裁にふさわしいという。何のことはない、親中国、配慮の姿勢を支持しているようにしか聞こえない。
石破氏は言っていることが明晰で論理的であるから一般の人気があるが、政治家の中での人望がない。トップに立つにはそれを支える人たちを集めなければならない。一人でできることは限られている。小泉氏が軽い、というのはたしかだけれど、それなりの担ぐ人が集められているのかどうかが問題で、本人もそれをちゃんと理解しているようだ。重みと意欲のあるブレインがそろえば善いのだが、人気に頼る人ばかり集まっているなら田中真紀子のいうとおりになってしまう。
役割を与えられて、意外に実力を発揮する人もいれば、見かけ倒しで役割の重みに潰れる人もいる。つまり、なってみなければわからないところもあるわけで、総裁選とその結果、その後、と見ていくことにしよう。
立憲民主党の党首選は野田氏がリードしているように見える。泉代表があまりにもお粗末で党勢をますます衰退させてきたから、再選はあり得ず、枝野氏はあのくちばしの先でピーチクパーチクいう語り口にもうんざり(あの原発事故の時の、知っていながら事実を伝えない嘘八百にも腹が立つ)だから、野田氏のリードは当然に見えるが、この人に私は偏見がある。尖閣国有化に関してのいきさつと、中国胡錦濤との折衝が現在の習近平独裁への道筋を開いた、と考えているからだ。このことは何度も書いたのでいまはやめておく。立憲民主党は、誰が党首になっても旧社会党の凋落の轍を踏むようにしか見えない。批判しか武器がない政治家など、面白いけれども信頼されるわけがない。そういう意味で多少は野田氏にそれを期待してのリードなのだろう。
体調不良で伏せっていたので、もともと乱れがちだった睡眠がさらに乱れてしまった。夜中に目が覚めて眠れなくなってしまう。安眠できにくいのは体調復活に好くないと承知しながら如何ともしがたい。泌尿器に棲みついた菌との戦いは継続中。来週の検診で効果が確認できればよいのだが・・・。医師は今回の発熱を意外に深刻に捉えていて、それで私もこれは大ごとらしいとあらためて感じている。
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