三日目
自分は、現実世界を五感を通して認識し、考え、行動している。ところが、心身が不調になるとその五感と現実世界のあいだに膜のようなものが介在したようになる。その膜のために応答が悪くなり、世界はゆがんで見えにくく、そして感じにくくなる。
今回の体調不良ではそんな感じをとくに強く感じた。発熱して本格的に不調になったのは土曜日からだが、それよりずいぶん前からその不調の膜が自分に張り付いていたような気分で、感覚が鈍いから、結果的に自分の行動も鈍くなる。なんとなく年齢による鈍さのように思えて、諦めの気分ももった。ますます厭世的になる。テレビで熱中症などによる精神的な不調について症状を説明していたがなるほどと思ったものだ。
水曜日に検診を受け、本格治療が始まり、今日で三日目。時々微熱が出たりしたが、それもなくなった。それ以上に私の心身に張り付いていた膜のようなものが、次第にあるようなないようなものになり、薄れて消えつつあるのを実感している。世界がようやくクリアに見え、感じられている。いままではなんだったのだろうと思うほどである。些細なことなら、しようと思ったことはすぐすることができるようになった。
この夏の猛暑は体だけではなく、体を通して心にもずいぶんと深刻なダメージを与えているらしい。ようやくこころからビールが飲みたいと思うようになっているが、まだ我慢している。
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