『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
NHKの『ザ・カバーズ』という音楽番組があって、たまに見る。先日は好きな「ちあきなおみ」だったので、録画しておいて今日見た。プロの歌手はさすがにプロだな、などあたりまえのことを心底感心しながら番組を堪能した。この番組の案内役がリリー・フランキーで、そのリリー・フランキーの自伝的な小説を映画化したのが、前から見たかった『東京タワー オカンと僕と、時々、オトン』(2007年)である。
日本アカデミー賞を総なめにしたこの映画は評判になっていたが、見そびれたままになっていた。今回見て、たしかに記憶に残るような好い映画だと思った。オカンを樹木希林が、そして若い時を内田也哉子が演じている。あたりまえだけれど、親子だから不思議なほど似ている。オトンは小林薫で、この人はどんな役でもまったく役になりきってしまう。名優といって好い。出演する俳優がみな素晴らしい。脇役やカメオ出演の人たちが、この映画をより一層盛り上げているのがうれしい。ボクはオダギリジョーである。
見終わったあと、この映画に、そして樹木希林の名演に、一人で拍手した。
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この本は私も興味を持って読んだ記憶があります。が、かなり前だったので、今は内容も定かではありません。
私も小林薫が昔から好きな俳優です。どんな役を演じても違和感なくはまり込んで役をこなす、確かに名優だと私も思います。
投稿: おキヨ | 2024年9月 5日 (木) 10時17分
おキヨ様
学生時代に、破滅型の生き方をして、そこからなんとか這い上がっていく、という物語にはなんとなく共感するものがあります。
息子の成長を自分の宝物として支え続ける母親の姿は損得を超越していて、それが胸に響くのでしょう。
今はそういう母親がどれほどいるのだろうか、という寂しさも感じます。
投稿: OKCHAN | 2024年9月 5日 (木) 10時40分