過剰生産
中国が自国の消費を遙かに超える過剰生産を行い続け、その過剰生産したものを世界に売ろうとして世界経済のバランスを崩している。中国は大きすぎる。国全体として動くことと、いくつかの国であるかのように過当競争することが同時に行われているから、価格が乱れ、ものをつくりすぎることになっている。本来は中央政府がコントロールすべきところを、経済音痴と言われる習近平は理解できないから、対策は小規模でしかも手遅れになりがちだ。自国の問題だという認識がないから、欧米などが中国に対して防衛的な経済制裁的対策をすることを、単純に自国への攻撃だと考えているようだ。
過剰生産の最も大きな要因は国営企業である。民間企業と違って、国営だから倒産はあり得ず、利益追求は二の次である。習近平は利益追求は悪だと見なしているかのようである。利益を二の次に、勝てばいいとばかりに大量に、過剰に生産して価格競争をしていけば、そういう会社と普通の会社や他国は競争しようがない。それならそれに対して他国が防衛しようとするのは自然の成り行きである。
中国の消費がコロナ後も回復しないで低迷しているようだ。自国内での消費が支えになっての中国経済であるべきだということくらいは中国の経済専門家は承知しているから、それを習近平に提言しているようであるが、そのための対策が見えない。利益を確保できない会社が雇用確保や、それによる高い給与が払えるはずがない。もともとそれがおろそかであったのだと思う。それを補っていたのが不動産投資での資産確保だったのではないか。それがはじけたら夢が覚めたように消費の冷え込みが起こるのは、これも自然の成り行きである。
中国が、「金のなる木」に見えている台湾を接収しようともくろむのはまさにこれも自然の成り行きで、習近平は中国にとっては台湾侵攻は必然的行動だと考えている気がする。本気で実行すれば誰もそれを止められないだろう。そのあとの世界はどうなるのか。日本は温暖化の世界に厳冬の時代を迎えることになりそうだ。中国発の氷河期の到来である。
こんな悲観的な予測は当たってほしくないのだけれど・・・。
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