懐かしい
NHKの『新日本風土記』で熊谷が取り上げられていた。まだ二十代の若いころ、営業の仕事で走り回ったのが北関東だった。基本的に週に一日か二日東京の営業所に出社すれば良く、他は直行直帰であった。一応自己管理ができると信用されていたのである。熊谷の暑さ、うちわ祭、八木橋デパートなど、懐かしい映像を見てその当時を思い出した。うちわ祭には、多くの山車が出る。名前と違って腹まで響く太鼓の音の伴う、けっこう勇壮な祭りなのである。
さすがにそのころはまだ40℃を超えることはなかったが、秩父から吹き下ろすフェーン現象によるうだるような熱風は忘れられない。そして冬は冬で赤城から吹き下ろす空っ風で寒いのである。夏は雷がすごかった。北側を流れる利根川周辺にガラガラと落雷する。夜、部屋の電気を消して眺めていると、花火よりも迫力があった。その利根川まで小魚を釣りに行ったり、土手の野蒜などを採ったりした。
南側には荒川が流れていて、河原の桜堤の桜が見事であった。街中に用水の流れる水の豊かな街でもある。独身でアパートに三年ほど暮らし、途中で結婚してマンション暮らしになった。息子が生まれたのも熊谷に暮らしていた時である。日光にも、軽井沢にも秩父にも日帰りで行くことができた。休日の朝、思い立って碓氷峠を越えて軽井沢にそばを食べに行く、などという贅沢もできた。
そのあと何度も列車や車で熊谷を通過することがあったけれど、街中を歩いていない。なんだかまた熊谷の街を歩いてみたいと思った。
« 『コラテラル』 | トップページ | 社会不安の吹き出るところ »
私も観ましたよ。あの番組。
そうですね。あの当たり~わが市までの夏は「地獄の暑さ」に指定されています(*´Д`)
ただ、”地獄の暑さ”も60年住んでいれば、その地の良さの方が勝るようになります。
たとえば平地からかの赤城山が端から端まで途切れることもなく隅々望めるとか・・・。絵を描く人間には実に申し分のない所で、一人でどれほどほっつき歩いたか・・・。赤城山ばかりではなく、ぐるりが見渡す限り、関東屈指の山々が聳え立って、当時、画壇に属していた私は描く題材に困ることはなく、居ながらにして絵になる風景に囲まれた時を過ごし、たまには日帰りで別の風景も難なく描ける土地に安住できたのです。感謝感謝の日々で、現在は赤城から吹く気持ちよい風になぶられながら過ごしています。昔と違うところは「赤城おろし」も昔ほど意地悪くは吹きません。というか、その威力が落ちた?
この地の良さを分かってくれる方がおられことは嬉しいですね♪
そうそう!私も女だてらに利根川で釣りに夢中だったことがあります。よく釣れましたよね!
投稿: おキヨ | 2024年9月26日 (木) 12時08分
おキヨ様
四五十年前の北関東の冬の空っ風は、ジャリが飛ぶ、といわれるほど強烈でしたからね。
いまはずいぶん静かになったようです。
たしかに利根川を渡ればもう山並みが見渡せて、関東平野の端っこが見えました。
渡良瀬川沿いの地域が私の担当でしたから、いつも赤城が視界にありました。
利根川では十センチ足らずの小魚が面白いように釣れて、塩を振ってそのまま焼いて食べていました。
投稿: OKCHAN | 2024年9月26日 (木) 13時05分
OKちゃん様
昔、赤城おろしの強風に泣かされました。疲れて仕事から帰り、家の中の土ボコりをまず掃除をしなければならず、大変でしたが、現在はそれほど赤城おろしの被害はありません。被害がないと、好い所ですよ
そうそう、利根川のあの小さな魚なんと言いましたっけ、うぐい?・・・私でも面白いように釣れました。朝飯前の釣りタイムは楽しかったですねぇ・・・✌
振り返ってみれば楽しかったことしか思い浮かびません。
現在は釣りブームは去ったのか、近くの橋から川を覗くと大きな魚が川下に向かって悠々と泳いで行きます。私が釣った魚と同じものかどうかは分かりませんが。。。?
今の若い人は釣りを楽しまないのですかねぇ・・・。忙しいんだ、きっと・・・。
投稿: オキヨ | 2024年9月26日 (木) 15時02分
おキヨ様
地元の人はぼやこなどといっていましたが、オイカワという魚ではないかと思います。
学生時代、山形や米沢でも最上川の支流で同じような魚を釣ったものです。
利根川の堤防で野蒜を見つけて、時期にノビル玉になったのを掘り出し、そのまま食べても好いのですが辛いので、ちょっと湯がいて味噌をつけて酒のつまみにしました。
いわゆる日本のエシャロットですね。
投稿: OKCHAN | 2024年9月26日 (木) 16時13分
OKちゃん様
そうでした!オイカワです。オイカワと聞けば”なんだ”と言われるかも知れませんが、子供の頃、海べりで育った私、釣りの楽しさを少しは知っていましたので、越したばかりの家の付近で魚が釣れるのならなんであろうが嬉しかったのです。たまには大きなフナなども釣れました。また捨てられたであろう金魚なども釣れ、家の水槽で飼ったり・・・。
現在私は川下に住んで居ますが、魚が上流から流れつくのが橋の上からよく見えます。
投稿: おキヨ | 2024年9月28日 (土) 11時26分
おキヨ様
釣りが大好きで、熊谷から銚子の近くに投げ釣りに行ったり、房総に堤防釣りに行ったり、平塚にハマチ釣り行ったりしていました。
三時起きで平気でしたから、体力がありましたねえ。
名古屋では知多半島や三重県によく釣りに行きました。
ときには子供を連れて小アジ、小鯖、ハゼなどを釣りに行きました。
懐かしいです。
投稿: OKCHAN | 2024年9月28日 (土) 12時16分
ほんと!
私もすっかり釣りにはまり、暗いうちから条件のいい場所を確保するため出かけたものです。服装が野球帽、ジーパンジャンパーといういで立ちですから小柄な男性にしか見えなかったかも。。。(^^
かなり釣りを楽しんだ頃、川幅を広げるらしいという噂がひろがり、徐々に釣り人が少なくなりました。釣りというのは傍にちらほら仲間が居て楽しいものなんですね。そのうち川の調査でも始まったのか、土手のありようが不自然、そして魚がほとんど釣れなくなりました。川幅の工事の為調査の手が入ったようで、あれほど楽しめた釣りもこれで終わりとなりました。
現在は自然だった土手もきれいに手入れされましたが、釣り人の姿はすっかり消えてしまいました。
こうして自然な地形、魚 そして自然の遊びが消えていくのでしょう。
投稿: おキヨ | 2024年9月30日 (月) 11時24分
おキヨ様
流れが別れてよどみのようになっているところにたくさん小魚がいました。
そういうところを整備してしまえば小魚も棲むところを失います。
無理に整備する必要がそもそもあるのか首をかしげる工事が多いですね。
それで予算が足らない、などというなかれ、です。
人の楽しみを奪い、自然から恨みを買い、知らないうちにその報いを受けることになるだろうと思います。
投稿: OKCHAN | 2024年9月30日 (月) 12時34分
ほんと、なぜ美しい自然にちょっかいをだすんでしょうね。
人間の都合で工事、整備をしているとしか思えません。自然なゆがみ淀みを味気なく直す意味が理解できません。
投稿: おキヨ | 2024年9月30日 (月) 13時42分
おキヨ様
車で走っていると、日本中護岸工事だらけです。
さいわい長良川沿いはその護岸工事箇所が少ないので大好きな道です。
そういえば、新潟県の、鮭で有名な三面川も、護岸工事のない美しい川岸を見ることができますが、今度水害もあったらしいので、たぶん大喜びで工事をすることになりそうで心配です。
投稿: OKCHAN | 2024年9月30日 (月) 13時57分
うふふ^^大喜びで工事・・・。
日本人というのは、無意味と思われるところでも工事となれば張り切れるものらしいですね。とにかく風情も情緒も関係ない、今現在を手直しする!にまっしぐら・・・というところがあります。
それでも、自然は風化し、人々に寄りそう風情をいつかみせてくれるのです。土手はいま現在、私の目には前の姿に戻ろうとしているように感じてなりません。
もう2度と戻らない私の釣りの青春時代(/ω\)・・・といっても19や二十歳ではない!私はれっきとした家庭の主婦で40代した(^^)/。それでも今思うと私はなんと若く、溌溂として釣りに夢中だったのでした。
投稿: おキヨ | 2024年10月 1日 (火) 13時38分
おキヨ様
私は船にあまり強くないのですが、釣りがしたくて船釣りにもよく行きました。
酔い止めを飲んでもつらいのですが、釣り場で釣り始めると船酔いを忘れてしまいます。
ただ、帰りの船は地獄で、どうして船に乗ったのだろうと後悔します。
そうしてまた船に乗ります。
投稿: OKCHAN | 2024年10月 1日 (火) 15時06分
OKCHACAN様
私、船は平気です。町の祭りがあれば河に並んだ船が子供たちを乗せ、沖に出ました。子供は皆船が好き。沖へ出ると子どもの男女かかわらず釣竿を渡し、子供たちは其処で釣りの経験をしました。
地元の子供は其処で初めての船釣りを経験・・・。大人になって船乗りになる最初の経験をさせられるのです。女子は
後に船乗りになる夫の妻としての経験になるのだと思いました。
その後には祭り櫓が海でひと暴れ。思い出すと楽しい日々がありました。
懐かしい懐かしい日々をおかげさまで思い出す事が出来ました。
投稿: おキヨ | 2024年10月 1日 (火) 15時52分
おキヨ様
それは何よりです。
そういえば、よく見るとメールアドレスをいただいていましたね。
失礼しました。
投稿: OKCHAN | 2024年10月 1日 (火) 16時31分
たまには以前に過ごされた熊谷方面にお立ち寄りください。ついでがありましたら拙宅にも・・・。
高齢ゆえ、上手くおもてなしができるかどうかわかりませんが・・・。
投稿: おキヨ | 2024年10月 2日 (水) 11時31分
おキヨ様
遠からず国道17号線界隈を走ることがあるかもしれません。
その時は事前に連絡いたしますのでよろしくお願いします。
投稿: OKCHAN | 2024年10月 2日 (水) 13時08分