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2024年9月17日 (火)

大事なことで

 立憲民主党の党首候補たちが農業問題について意見を述べていた。大事なことでちょっと興味をひいた。揚げ足とりでいえば、吉田晴美氏が「日本の農業従事者がたりないのではないかといわれていますが・・・」ということばに首をかしげてしまった。農業従事者は、現にたりない上に高齢化でどんどん減り続けている。「のではないかといわれている」ではなくて、「たりない」のである。こういう言葉遣いには他人事というニュアンスがプンプンしている。

 

 野田氏だったか、「農業公社を設立し、新たな農業従事者の育成を図り・・・」などといっていた。主旨は理解するが「公社」ということばが印象が良くない気がする。いかにもお役所が介入します、といっているようなもので、いままでの農業政策の改悪が懸念されるではないか。別の誰かが、「大規模農業者だけが成り立ち、中小は苦難の中にいて・・・」などといっていた。たしかにその傾向があるのかもしれないが、大規模になるについてはそれなりの努力もし、苦労も乗り越えてきたであろうことを考慮する必要もある。大企業は悪である、というステレオタイプの思考から大規模は悪と思っているらしい。中小農業者の救済を謳っていたが、それが農業そのものの再興に寄与するのかという、根本的なことは考慮されているように聞こえなかった。

 

 農業が採算のある産業として生き残れるために、何を優先すべきか、そのことが日本を守ることである、という根本的な視点を自ら認識し、国民にもきちんと伝えてほしいものだ。たまたま令和米騒動という、マスコミが創り出したから騒ぎをきっかけに、話題を引こうというだけの農業政策提言でないことを期待したいところだ。

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