『はい、泳げません』
『はい、泳げません』は2022年の日本映画。綾瀬はるかが出るので、泳げないのは綾瀬はるかが演じる人物かと思ったら、彼女は水泳教室の先生であった。泳げないのは四十過ぎの大学教授の男(長谷川博己)で、水に対して二重のトラウマを抱え、顔を水につけることさえ恐怖する少し異常な水恐怖症なのである。なぜそうなったのか、そうしてそんな男がどうして突然水泳教室に通うようになったのか、それが少しずつ明らかになっていく。
題名から想像される通り、少しコミカルな展開から始まっていくのだが、じつは案外に深刻な背景があり、泳ぐことによって、もがきながらそのトラウマを乗り越えていく様子を見ているうちに、挫折すれば頑張れ、くじけるな、と思い、綾瀬はるかの励ましにうっとりしたりして、思いのほかに真剣に最後まで見てしまった。
男の別れた元妻を私の好みの麻生久美子が演じている。期待通り。水泳教室の生徒として、高齢女性たちが四人ほど好い演技をしていて、その一人が伊佐山ひろ子であったのが懐かしい。最近時々見る。
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