違うものをまとめる
世の中のことは個別のことで成り立っている。たいてい一度限りで、まったく同じことの繰り返しということはないものだ。人も違う、状況も違う。そしてその出来事についても見る人によって違う受け取り方がされる。だからといって一つ一つを具体的に取り上げていったら切りがないから、大まかにまとめてそれについて自分の考えを語ることになる。それを抽象というのだと思う。
抽象されたものには必ず例外が存在するもので、それでいちいち反論されると抽象するという行為が成り立たない。抽象が成り立たないと、考えるという行為がしにくくなる。さすがにマスコミはその辺がわかっているから、例外は例外として扱っているように見える。しかしネットニュースはその辺がしばしばごちゃ混ぜで、そればかり見ているとあらぬ方向に持って行かれかねない。例外はひとつだけではないから、例外だけ次々にあげられると、それはたしかに事実でもあるから全体がそうであるかのように見えてしまう。
わかりにくいことを書いているが、どうも世の中のきな臭さというものの出発点がそういうものではないかと、ちょっと考えた。
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