『雷桜』
2010年の日本映画『雷桜』を見た。主演は蒼井優と岡田将生で、ふたりとも若い。公開時は日本版の『ロミオとジュリエット』などと話題なったそうだが、『ロミオとジュリエット』は敵対する家の息子と娘が出会い、愛し合うことで起きる悲劇であり、この『雷桜』は身分違いの男女の悲恋であり、少し違う。それに『ロミオとジュリエット』では二人は死んでしまうから悲劇だが、『雷桜』では二人は死なないし、後日談もある。原作は女流時代劇作家・宇江佐真理の同名小説。
蒼井優は好きな女優で、笑顔がとくに好い。顔立ちは違うのだが、私の姪に雰囲気が似ている。笑顔が似ているのだ。赤子のときに拐わかされ、天狗が棲むという山で育てられた雷と呼ばれる娘(蒼井優)が、精神を病んでいる、ときの将軍徳川家斉の息子と出会ってしまい、さまざまないきさつから慕い合うようになる。その過程で彼の病は次第に癒え、立派な武士に成長していく。しかしそのために彼女と別れなければならないことになってしまう。受け入れられない事態にもがく二人だが、運命は必然的に二人を引き裂いてしまう。
この物語は若いふたりの恋の物語であるとともに、大人への脱皮、成長の物語でもある。
脇役に小出恵介や柄本明、時任三郎、変わったところで池畑慎之介(ピーター)が出演して物語を締めている。とくに柄本明が好い。ただし、天狗が出るから入ってはならないことになっているという山にきちんとした道があるというのがどうもお粗末な気がするが、そこを蒼井優や岡田将生が馬で走り回る場面があるので、開けた道がないとあぶないのだろう。仕方ないか。
ブルーレイディスクに保存していた映画だが、10数年も時間が経っているので最後の方の画像が少し乱れていたのが残念だった。やはりディスクは劣化するらしい。大丈夫なものもあるが、他にもそういうディスクがあった。別に劣化する理由でもあったのか。どんどん見ておくか、HDにダビングしておく必要がありそうだ。
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