マスコミの予想
テレビで「令和の米騒動」などというのをしばしば聞く。私から見れば、米騒動を演出し、あおり立てたのはマスコミ自身で、そういうものに多くの人が乗せられた。新米が出る前の一時的な受注ギャップを大げさに騒ぎ立て、棚に米がない、朝にはあったけれど売り切れていまはない、などと連日報じて備蓄しないとたいへんだ、と思わせていた。結果的に多少の値上がりですむはずだった米の値段をとんでもなく大幅な高値に導いた。ものの値段は5%や10%の値上がりならあることだが、50%や100%というのは、異常である。それを演出してあおったマスコミが、他人事のように「令和の米騒動」などというのを聞くと腹が立つ。この値上がりが、採算が合わないと嘆く生産者である農家に恩恵があるのであればそれはそれで僥倖だが、どうなのだろうか。値上がりを悪として糾弾するのが好きなマスコミが値上がりを演出したのだが、その自覚があるようには見えない。
ところで日曜日は衆議院議員の選挙だ。マスコミは自民党の大敗、与党の過半数割れを予想している。それを声高に叫び続けることで、政界に変化をもたらそうとでもしているようだ。あの民主党が政権を取ったときの再現でももくろんでいるのだろうか。私もあのときは乗せられて、民主党の大勝をテレビで見て、わくわくしたことを覚えている。何かが劇的に変わるような気がしたが、石破首相が言うように、来たのは「悪夢」の時代だった。石破首相は、あの時代を自民党にとっての悪夢、という意味で言ったのかもしれないが、日米関係の破綻、日本の国際的地位の大幅低下など、悪夢だったことはまちがいがない。東日本大震災は民主党の責任ではないが、その事後の対処のお粗末さは悪夢だった。
逆張りというほどではないが、私はマスコミが騒ぐほどひどく自民党が大敗して、与党が過半数割れすることはないような気がする。もちろん専門家の政治記者などがさまざまな情報を元に解析しての情勢判断だから、マスコミのいう方が正しいかもしれないが・・・。
もし自民党が大敗し、石破首相の責任論になって、自民党が分裂するようなことになれば、初めてまともな二大政党が出現するかもしれず、それはそれで結果良しということになる。そうでも思わないと投票意欲もわかず、選挙結果を見る楽しみもない。
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こんにちは
旧民主党については、単に重大なことが起こりまくっている時に政権を取ってしまった、という感があります。おっしゃる通り日本の地位低下や国際環境の悪化、そして付け加えれば東日本大震災やリーマンショックなどがありました。
こんなひどい時に政権を持ってしまった旧民主党を自民党などは「悪夢の民主党政権時代」と半ば批判していましたが、まあ、自民党なら対応は少しマシだったかもしれませんが、そう民主党と変わらなかったのでは?と思ってしまいます。
自民党過半数割れが言われていますが、またぞろ野党が変なことをしなければ良いのですが・・・。特に立民は政権交代ばかりを声高に騒ぐだけで、では、政権交代後は何をしたいのか?という肝心なことを言っていないような感じですが・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2024年10月24日 (木) 13時16分
shinzei様
立憲民主党も政権交代以外のことをいっているのかもしれませんが、マスコミがその部分だけを取り上げて報道している気がします。
政権運営に不慣れだったという点を差し引いても、当時の対処には禍根を残すことが多かった記憶があります。
政権運営するために必要な人材が不足していたのだと思いますし、いまもそれは変わらない気がします。
投稿: OKCHAN | 2024年10月24日 (木) 15時42分