読む
森本哲郎の『読書の旅』(講談社)をゆっくり楽しみながら読了した。前書きからの抜粋が表紙裏に引用されていて、
そう、人間は一冊の書物なのである。人間が読むことを学ぶのは人間からであり、そして生涯読みつづけるのは人間そのものである。
そして、世界もまた一冊の書物である。真の読書というのは、けっきょくは世界という書物を読み、人間という本を読むことである。私の読書の旅の目的地も、じつはそこにある。
若いときにこの本を読んでどれほど影響を受けたかしれない。本を愛し、旅を愛するということをずいぶん教えられた気がする。
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