優先順位の問題
石破新首相誕生後の言動について、さまざまな論評が加えられている。丁寧に見ているわけではないが、好意的なものはあまり見られず、期待外れ、過去の言動と不一致だ、という批判的なものが多いようだ。普通は新首相に対しては、しばらくの間はあまり強い批判は控えるというのが礼儀だったように記憶しているが、いまはそういう慣らし運転のあいだへの優しさなどというものは失われているようだ。
期待が大きかったのが裏切られた、という見方もできるが、集団を率いる役割を引き受けるとなれば、それぞれの意見も聞き、反発をなるべく少なくしようとするのを裏切りとまでいうのはいかがかと思う。石破新首相の行いたい政策の優先順位と、党内の優先順位はもともと大きく異なっていたから党内野党などと言われていたのであって、そのすりあわせのために妥協するのは仕方がないと私は見ている。
首相は独裁者ではないのだから、ギクシャクした党内をまとめることで初めて自分がしたいことができる力が持てるようになるのであって、まずその段階なのであろう。延命のために志をまったく失ったと思われたときに批判すればいい。それにしてもマスコミの相変わらずの、批判が正義という姿勢は見ていて、ではどうしたらいいのだ、といいたくなるようなところがあってうんざりである。
それにしても、大向こう受けを狙った野党のレッテル貼りの頻発は、品位のかけらもない情けないものだと思う。社民党の福島瑞穂党首のことばはとくにひどかった。貧すれば鈍するで、仲間には受けるだろうが、普通の感覚の人なら目を背けてますます離れていくばかりだろう。
それでもこれだけ批判が氾濫すれば、解散後の衆議院選挙結果に影響するかもしれない。マスコミは誰が首相になっても引きずり下ろし続けるつもりなのだろうか。民主党政権を生んだような何かの変化を、国民のためというよりも、自らの力の誇示と勘違いしてその力を行使しているように見える。そういう動きに対して石破首相は案外恐ろしい反撃をするような気もする。
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こんにちは
新政権に対する批評が多いですが、中には相当見当はずれなことをがなり立てている連中もいます。
特に極左を含む左翼連中がそうで、はなはだしくは「中国侵略戦争を準備している石破政権打倒」などと甚だ見当はずれなことを言っています。
もうこうなると自分たちの世界に引き篭っているようなもので、外からいくらそれを否定する証拠を出しても彼らは聞かないのでしょう。聞けば今まで自分たちが”積み上げて”きた世界観が崩壊しますから・・・。
こうしてみると、こう言う連中は政権を取る可能性がない分無責任なホラ話を言えるのでしょう。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2024年10月 3日 (木) 14時01分
shinzei様
世界が普通一般の人とは違って見えているのでしょうね。
常にそういう人というのは一定数いますが、相手をするだけムダだと思います。
関わりを持ちたくありません。
投稿: OKCHAN | 2024年10月 3日 (木) 17時44分