色メガネ
アメリカ大統領選挙の投票が行われている。まもなく開票らしいが、接戦と報じられているとおりなら、結果が確定するまでには時間がかかることになるらしい。負けたらそれを認めるか、と問われたトランプ支持者の中には、負けるはずがないのだから、負けるということは不正が行われたということで、断じて許さない、などと息巻いているのがいた。それなら選挙など不要であるが、このお祭り騒ぎは一つの儀式として必要なのだろう。
ところでテレビで報じられているトランプの言動は、彼のさまざまな言動のごく一部を切り取ったものである。その様子から、人間的に見て、彼を支持する人がアメリカの有権者の半分もいることが私には信じられない。そうなるとアメリカ人というものがおかしいのではないかと思えてくる。トランプ支持者のうちの中には狂信的なまでに熱狂的な支持者がいて、そればかりをマスコミが取り上げているので、全部がそうだと勘違いさせられているのではないかという気はする。そうではなくて、アメリカ人がごく当たり前の人たちであるなら、トランプは過剰なだけで、何かを期待させる人物なのかもしれない。それだけアメリカ人の閉塞感というものが深刻だということなのだろうか。どうもマスコミによって色メガネをかけさせられているのではないかと思い始めてもいる。
評論家の誰かが、こそっと言っていたけれど、SDGsや弱者優先の風潮の過剰に本音のところでうんざりしている人がたくさんいるのかもしれないという。それの反映がトランプ支持に向かっているという見立ては、それだけが理由では無いものの、それが要因の一つであることはあるかもしれない。それらはゆとりのある人間の言うことで、もともと生活が苦しいのに、さらに自分が割を食うことになっているという不満が止められなくなっているのかもしれない。
そういうときに、非白人で女性であることが売りであるかのようなハリス候補に対して、必ずしもシンパシーを感じないのはありうることである。アンチトランプであるだけで、ハリスには何かを期待させるものが見えないのかもしれない。私もそれを感じない。
トランプが圧勝、という結果となりそうな予感がする。
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こんにちは
もはやこの選挙は下品な言い方をすればカレー味のウ●コかウ●コ味のカレーか?という選択でしょう。
非白人の女性であることだけが売りのハリス氏と、イかれた爺さんのトランプか?という選択肢を与えられた場合、私だったらどちらにも入れたくない、というのが正直なところです。
特にトランプに関して言えば、こういうタイプがアメリカの、あまり頭の良くない人の好みなんだなあ、と思います。確かにトランプ政権では少ないですが実績があるということも事実なんでしょうが・・・。
では、
shinzei拝
投稿: shinzei | 2024年11月 6日 (水) 14時29分
shinzei様
たしかに、どちらが最悪ではないか、という選択に見えますが、アメリカ国民にとってはあんがいに、まともなアメリカの未来を選択する選挙だったのかもしれません。
どちらにしても、長い目で見ればアメリカが衰退へ向かうのはたしかなようにも思えます。
その曲がり角がこの選挙だった、と後世に言われるかもしれません。
リベラリズムというものが、まだ成熟せずに、ふわふわしたままであることの結果のような気もします。
リベラリズムがセレブのものであるかのように見える矛盾が、アメリカ国民には見えているのではないかと思います。
現実との隙間を埋めるものがまだないのでしょうね。
投稿: OKCHAN | 2024年11月 6日 (水) 17時47分