無理筋
ときどき時間つぶしにパソコンと囲碁を打つが、ここしばらくは古いソフトで打つことが多かった。たいてい勝てる。しのぎを削っているときにあんがい弱気な手を打つので、そこを無理筋で押していくと大勝ちしてしまう。勝つので気持ちは好いが、正しく打たれたらボロ負けしてしまうだろうという、少しいい加減な手でもあるから、こちらは余り強くなれない。
そこで新しい(といっても数年前に買ったもの)で実力は有段者なみのソフトと打つことにした。最強、強、普通、弱などと設定できて、弱ならこちらの勝率は五割強、普通に設定すると二割くらいしか勝てない。強や最強ではもちろん歯が立たない。普通なのに負けるのは、こちらが弱いソフトで身についてしまったいい加減な手を打つからで、それをとがめられて負けてしまうのである。それがだんだん勝てることが増えてきた。それは相手の攻めをしのいでいると、敵が案外な無理筋を打ってくる。そこをとがめて逆襲できれば勝てるのである。強や最強ならそんな無理筋の手は打たないから、つけ込む隙がないのである。
世の中は無理筋がまかり通ってしまう世界に戻りつつある。というのは、たぶん20世紀の二つの大戦までは、世界は無理筋の世界だったのだと思うからである。その大戦で世界は激しく消耗して、無理筋ではいけないと気がついたはずなのである。それが再び無理筋がまかり通る世界に戻りつつある。それをとがめるものがいないのが、いまの世界の不幸なのだろう。一方的に勝てることなどありはしないのだ。
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