『夜の訪問者』
チャールズ・ブロンソンが出演する映画が次々に作られた時代があった。『荒野の七人』や『大脱走』、『バルジ大作戦』などで出演していたのは見ていたけれど、チャールズ・ブロンソンをチャールズ・ブロンソンとして初めて見たのは『狼の挽歌』であった。それ以来意識して彼の映画を見て、出演映画のリストを見ると、十本を軽く超えていた。この『夜の訪問者』は『狼の挽歌』と同じ年の1970年につくられた。その年には『雨の訪問者』もつくられている。先につくられた『雨の訪問者』のヒットがあったので『夜の訪問者』という邦題にしたのだろう。
彼のこの頃の映画には、たいてい妻のジル・アイアランドが共演している。『狼の挽歌』での、自分を裏切った女(ジル・アイアランド)を狙撃するシーンはスタイリッシュで忘れられない。今回見た『夜の訪問者』では敵役の愛人を演じていた。
この映画でのクライマックスは、一刻を争う中でのカーチェイスである。延々と続くけれど、それがだれないのはその走る道に変化が多いからで、あり得ないルートで走るシーンは迫力がある。そうしてラストがそれなりにしゃれているのもイタリア・フランス合作映画らしくて好い。
マルセイユが舞台だから、映画にはこんな船も出てくる。映画の船はもう少し大きいけれど。
このあと『ウエスタン』という、やはりチャールズ・ブロンソンの出演したマカロニ・ウエスタン映画がたまたま手許にあったので、それも楽しんだ。これはセルジオ・レオーネ監督作品である。
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