トラウマに立ち向かう
三年前の春、高速道路の渋滞の最後尾についてしまい、前方不注意のドライバーに追突されて死にかけた。首の骨を二カ所圧迫骨折したが、根が頑丈なのと愛車が代わりに命を落としてくれたおかげで命拾いした。
それ以来テレビで車の衝突シーンなどを見ると事故の記憶が鮮明に蘇り、気持ちが大きくざわめく。いわゆるトラウマになっていて、なかなか薄れることがないようである。心持ち首が痛んだりする。幻痛というやつか。
場所は東海北陸道の終点近く、名神高速に合流する一宮ジャンクションの手前だった。このジャンクションは悪名が高く、しばしば渋滞が起き、それにともない年に何度も追突事故が発生する。この二年くらいかけてジャンクションの再整備が行われ、ようやくのことにだいぶスムーズになったとのニュースを見ていたが、気持ちが悪いので決してこのジャンクションを通らないようにしていた。
先週の土曜日、北陸からの帰り道に東海北陸道を南下してきて、いつまでも回避しているのもなんだと思い、ついに事故現場をあえて通ってみた。時間的なこともあったのだろうが、今までになくスムーズに通過することができた。これで少しはトラウマが減るだろうか。。
同時に事故当時のことを久しぶりに思い出していた。ぶつけてきたのは日産のディーラーの若いおニイちゃんで、警察にはぶつけたときは時速80キロくらいだったと言ったそうだ。実際より低く言うはずもなく、その通りかもっとスピードは出ていたはずで、車は日産のトレイル、頑丈な車で、当てられたのが軽自動車だったら、車は潰れて搭乗者は即死だったろう。私の前の三台までが損傷を受けたらしい。私の他にけが人がいたかどうか知らない。
昨日の市役所で、係の女性とその上司がふたりで頭を下げて私の方が恐縮したと書いた。その当てた車には若者の上司が同乗していたらしいが、若者だけ菓子折を下げて見舞いに来たが、その上司の人物も会社としても一言もなかった。その時はそれで仕方がないと思ったが、いまになって腹が立ってきた。
しかもその自己処理の保険会社である住友海上のベテラン担当者の慇懃無礼であることは、いま思いだしても腹が立つ。誠意のかけらも感じられなかった。だから一部は私の保険会社に代行してもらい、そのおかげで途中からかなりスムーズになり、補償額も上乗せになった。
だから日産が利益が上がらずに経営的に不調だ、などと聞くと内心暗い喜びを感じたりしている。それがトラウマ解消に少し寄与するかも知れない。
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