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2024年12月 7日 (土)

今朝は雨

 いまは富山県の魚津にいる。明け方前、窓から外を覗くと本降りの雨が降っている。予報通りなら北日本は雪だろう。秋田の温泉で今年初めての降雪を体験した。その雪から逃れるように日本海沿岸を南下して、いま富山県にいる。明日か明後日にはこの富山県も雨が雪に変わるだろう。今日はこれから東海北陸道で我が家へ帰るが、途中は雪の可能性が高い。そしてたぶん郡上あたりを過ぎてしまえば太平洋側のカラリとした景色を見るだろう。

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写真は一昨日の日本海の荒波。

 昨晩は夕食を摂ってからすぐに眠ってしまった。連日の長距離運転、しかも雨の中の運転にいささか疲れていたのだろう。昨日は台風の中を走るような強い雨と風だった。それが夜中過ぎに目が覚めてしまい、読みかけの小説を読み始めてしまったらやめられなくなった。いま(朝の五時)読み終えたところである。

 

 読んだのは高嶋哲夫の『チェーン・ディザスターズ』(集英社)という本で、ごく近未来(数年内)に日本を東南海地震が襲うというシミュレーション小説だ。さらに急激で巨大な地殻変動の影響により、首都直下地震が連動して起きて、さらに・・・という、あの小松左京の『日本沈没』を思い出させるような日本を描いた物語である。日本がその危機から立ち直りつつあるときに起こる「さらに・・・」の出来事は絶望的状況をもたらすが、若くしてこの危機を乗り切る舵取りを任されることになった女性の総理大臣の苦闘に感情移入してしまって、読むのをやめられなくなってしまったのだ。

 

 ここでは巨大災害に対してやるべきこと、そしてその優先順位、基本になる考え方が提示されている。だからシミュレーション小説と呼ばれるわけだが、東南海地震などの、必ず起こると予測されている大災害にこのような対策がとられているのかどうか、どうも心許ないところがある。政治家もこの小説を読んでくれると好いが、読んでほしい人ほど読まないのだろう。ただのパニック小説ではない。おもしろいので是非お勧めしたい本だ。まず国民の意識が変わってそれに備えなければ、政府の緊急時の指示もうまく機能しない。

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