ふるさとへ廻る六部は・・・
弟夫婦と三人で、私たち兄弟が生まれ育った街へ出かけた。生まれ育った家は処分したのですでに無く、以前は更地になっていたその場所は、いまは幼稚園に変わっていた。近所に小さな教会があり、そこに付属の幼稚園があったのだが、それが大きな幼稚園に変わっていた。なんだか不思議な気分であった。
もとの我が家から歩いて数分の、すぐ高台にある周囲一キロ弱の池に向かう。写真の寺に立ち寄る。
立派な太い杉の木が何本もあったのに、伐られたものが多くてあまり残っていなかった。
この寺には妻の実家の墓もある。そして私の母方の祖母の実家の墓もある。
左手の上には大きな本堂がある。紅葉の残りが見られた。
この一帯は江戸時代鷹狩りの場所でもあり、家康が立ち寄ったりした。吉宗時代には新田開発も行われた。
見下ろしている池はその時代につくられた人工池である。桜の名所でもあり、春は露天も出て賑わう。
中央は出島のようになっていて、弁天様がある。池の中には蓮がたくさんある。人工池だから浅い。子供のころ、ここでフナ釣りなどをした。
この上の山(というより丘だが)に、父親と一緒によく登ったものだ。街が見下ろせる。懐かしい。
ふるさとへ廻る六部は気の弱り、などという。歳とともに過去を懐かしみ訪ねるようになる。ただ、今回多くの記憶のよすがになるものの痕跡がなくなっており、弟とここへくることはもうないなあ、などと話した。
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